むくみの原因・考えられる病気・受診の目安|福岡市早良区
この症状で考えられる主な病気
| 心不全 | 慢性腎臓病(CKD) |
| 下肢静脈瘤 | ネフローゼ症候群 |
| 心臓弁膜症 | 深部静脈血栓症 |
| 肝硬変 | 甲状腺機能低下症 |
| リンパ浮腫 | 糖尿病性腎症 |
| 高血圧性腎硬化症 | 慢性糸球体腎炎 |
| IgA腎症 | 心筋症 |
| 肺高血圧症 | 収縮性心膜炎 |
| 心アミロイドーシス | 心筋炎 |
| 蜂窩織炎 | 急性糸球体腎炎 |
| 溶連菌感染後糸球体腎炎 | ループス腎炎 |
| 妊娠高血圧症候群 |
下線のある病名には、詳しいコラムがあります。
「夕方になると靴がきつい」「足を押すと跡が残る」「顔や足がむくみ、体重も増えた」。むくみは、体の組織に水分がたまった状態です。立ち仕事や薬の影響でも起こりますが、心臓、腎臓、肝臓、足の静脈の病気などが原因の場合もあります[1]。両足か片足か、いつからか、体重や息切れの変化があるかを確認しましょう。
むくみとともに強い息苦しさや胸痛がある場合は救急要請してください。片足が急に腫れ、赤い・熱い・痛い場合も当日中に受診してください[1][2]。
この記事の要点
- むくみは生活や薬の影響のほか、心臓・腎臓・静脈などの病気で起こります。
- 急な腫れ、体重増加、息切れ、尿の変化がある場合は早めに相談しましょう。
- 診察と血液・尿検査を基本に、必要な心臓や血管の検査を行います。
- 当院では循環器内科と腎臓内科で、原因に合う治療を検討します。
この記事を書いた医師
うらマイハートクリニック副院長 腎臓内科医 浦 雅紀子
(日本内科学会 認定内科医、難病指定医、身体障害者福祉法指定医師)
腎臓内科医副院長 浦 雅紀子から一言「水を飲みすぎたからむくむのでしょうか」と思うかもしれません。原因は水分の量だけではありません。飲水を極端に減らす前に、体重、尿、薬、心臓や腎臓の状態を確認しましょう。
1.受診の目安・何科に相談する?
むくみが続く、急に悪化した、体重が短期間で増えた場合は相談してください。横になると苦しい、尿が減る、尿タンパクを指摘された場合も受診の目安です[2][3]。片足だけの急な腫れでは血栓(血の塊で血管がつまる)や感染などを考えます[1]。
尿の減少を伴う急なむくみについては、急性腎障害のコラムをご覧ください。
2.原因と考えられる病気
関連する病気の詳しい解説
| 心不全 | 慢性腎臓病(CKD) |
| 下肢静脈瘤 | ネフローゼ症候群 |
| 心臓弁膜症 | 深部静脈血栓症 |
| 肝硬変 | 甲状腺機能低下症 |
| リンパ浮腫 | 糖尿病性腎症 |
| 高血圧性腎硬化症 | 慢性糸球体腎炎 |
| IgA腎症 | 心筋症 |
| 肺高血圧症 | 収縮性心膜炎 |
| 心アミロイドーシス | 心筋炎 |
| 蜂窩織炎 | 急性糸球体腎炎 |
| 溶連菌感染後糸球体腎炎 | ループス腎炎 |
| 妊娠高血圧症候群 | 大動脈弁狭窄症 |
| 大動脈弁閉鎖不全症 | 僧帽弁閉鎖不全症 |
| 僧帽弁狭窄症 | 心膜炎 |
症状や検査結果の特徴と、考えられる主な原因をまとめました。
| 症状・検査の特徴 | 考えられる主な原因・病気 |
|---|---|
| 両足のむくみと息切れ、体重増加がある | 心不全[2] |
| 顔や両足がむくみ、尿の異常もある | 慢性腎臓病、高血圧性腎硬化症、糸球体腎炎、ネフローゼ症候群など[3] |
| 立ち仕事の後に強くなる、静脈が目立つ | 下肢静脈瘤など[1] |
| 片足が急に腫れて痛む | 深部静脈血栓症、感染など[1] |
| 薬の変更後に出る | 降圧薬などの影響[1] |
| お腹の張りや全身のむくみがある | 肝臓の病気、栄養状態の変化など[1] |
| 両足のむくみと、息切れ・お腹の張りがある | 心不全、肝硬変、収縮性心膜炎など[1][2][4] |
| 片足が赤く、熱を持ち、痛む | 蜂窩織炎などの皮膚の感染症[1] |
| 感染後に尿が赤い・少ない、または尿タンパクが増えている | 急性糸球体腎炎、溶連菌感染後糸球体腎炎、IgA腎症、ループス腎炎など[3][5] |
| 息切れがあり、心臓の動き・壁の厚さに異常を指摘された | 心筋炎、心筋症、心アミロイドーシス、肺高血圧症など |
| 妊娠中に血圧や尿タンパクも高くなった | 妊娠高血圧症候群など[6] |
むくみの左右差や、息切れ・尿の変化なども手がかりに、原因を調べます。心不全や腎臓病では体に水分がたまることがありますが、薬や静脈の問題では対処が異なります。利尿薬を自己判断で増やさず、原因を確認します[2][3]。心臓を包む膜が硬くなる収縮性心膜炎でも、足のむくみやお腹に水がたまる症状が出ることがあります[4]。
下線のある病名から、詳しいコラムをご覧いただけます。
3.診察と検査で何を調べる?
すべての方に同じ検査を行うわけではありませんが、症状やこれまでの検査結果を確認し、必要な検査を選びます。
| 確認すること・検査 | この診察・検査でわかること |
|---|---|
| 診察・体重の確認 | 左右の差、押した跡、息切れ、体重の増え方を確認します |
| 血液・尿検査 | 腎臓、肝臓、血液中のタンパク、尿タンパクなどを調べます[1][3] |
| 心エコー・血管エコーなど | 心臓や静脈の病気が疑われる場合に行います[1][2] |
腎臓内科医副院長 浦 雅紀子から一言むくみの治療では、原因となる病気への対応と、日常生活のつらさを軽くすることを大切にしています。利尿薬が必要か、水分や塩分をどう調整するかは、心臓や腎臓の状態によって異なります。見た目の変化に加え、体重や症状、検査結果も確認しながら、ご自身に合った対処を考えます。
4.受診までにできること・伝えていただきたいこと
同じ条件での体重とむくみの変化を記録し、お薬手帳を持参してください。片足が急に腫れた場合は強くもまず受診しましょう。水分・塩分・着圧用品の使い方は、原因と持病に合わせて相談します[1][2]。
5.よくある質問
A
自己判断で極端に減らすと脱水になることもあります。心臓・腎臓の状態に合わせて量を相談します。
A
原因によります。急な片足の腫れや血流の悪い足では先に評価が必要です[1]。
A
外来で調べられることが多いですが、強い息苦しさや腎機能の急な悪化がある場合は入院を検討します。
あわせて確認したい症状・健診結果
福岡市でむくみのご相談なら|うらマイハートクリニック
うらマイハートクリニック(福岡市早良区藤崎・原)は、内科・循環器内科・腎臓内科・呼吸器内科を診療するクリニックです。
当院では心臓・腎臓と足の血管の状態を確認し、むくみの原因に合った対処を考えます。
むくみが続く方、体重の増加や息切れ、尿の変化も気になる方は、福岡市早良区のうらマイハートクリニックまでお気軽にご相談ください。
この症状でお悩みですか?
当院の専門外来では最適な治療プランをご提案しております。
参考文献
[2] 日本循環器学会/日本心不全学会.2025年改訂版 心不全診療ガイドライン.
[3] 日本腎臓学会.エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023.
[4] 野口将彦.収縮性心膜炎を疑うコツを教えてください.総合内科医も知っておくべきですか? medicina. 2022;59(12):2255–2260.