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僧帽弁狭窄症

僧帽弁狭窄症とは?症状・原因・検査と手術を循環器専門医が解説|福岡市早良区

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「少し動いただけで息が切れる」「横になると咳が出て苦しい」。これらの症状は、心臓の弁が硬く狭くなり、血液がスムーズに流れなくなる「僧帽弁狭窄症」のサインかもしれません。

かつてはリウマチ熱の後遺症として中年期に発症する例が中心でしたが、近年は高齢化に伴い、僧帽弁輪部石灰化(MAC)に伴う変性性僧帽弁狭窄症の重要性が増しています。息切れや動悸などを「年齢のせい」と考えているうちに病気が進行していることもあるため、早めの評価が大切です。弁膜症は「重篤な症状が出る前に適切なタイミングで介入すること」が最も重要な疾患の一つです。

本記事では、僧帽弁狭窄症の症状から検査・治療、日常生活の注意点から、臨床経験をもとに実際の診療で重視しているポイントまで循環器専門医が解説します。

この記事の要点

  • 僧帽弁狭窄症は、左心房から左心室へ血液が流れる入口が狭くなり、息切れや動悸などが現れる病気です。
  • 「以前より階段で息切れする」「横になると息苦しい」「脈が乱れる」は、早めに相談したいサインです。
  • 安静時の強い息苦しさ、突然の片側の手足の麻痺や言葉の出にくさがある場合は、119番で救急車を呼んでください。
  • 診断の中心は心エコーです。原因や重症度に応じて、薬物療法、カテーテル治療、手術を検討します。

この記事を書いた医師
うらマイハートクリニック院長 浦 祐次郎
(循環器専門医・総合内科専門医・TAVI実施医/指導医・心血管インターベンション治療学会認定医・SHD心エコー図認証医・心臓リハビリテーション指導士)

循環器専門医
院長 浦 祐次郎から一言
▶ 循環器専門医(院長 浦祐次郎)の臨床コメント TAVI(経カテーテル大動脈弁置換術)実施医・指導医として、小倉記念病院で多数のTAVI症例を経験し、九州医療センターではTAVI(経カテーテル大動脈弁置換術)の導入を主導しました。指導医として多くの症例を手がけ、弁膜症外来を担当した臨床経験を持ちます。現在はクリニックにおいて、弁膜症の早期発見から治療適応の判断、術後の継続フォローまで、専門的な診療を身近な環境で提供しています。

僧帽弁狭窄症とは?定義と心臓で起きていること

僧帽弁狭窄症(Mitral Stenosis: MS)とは、心臓の左心房(肺から酸素をたっぷり含んだ血液を受け取る部屋)と左心室(全身へ血液を送り出す部屋)の間にある「僧帽弁」が硬く厚くなり、十分に開かなくなった状態です。

僧帽弁狭窄症は、弁が開きにくくなる弁膜症です。弁が十分に閉じず血液が逆流する「僧帽弁閉鎖不全症」とは異なりますが、両方を伴うこともあります。

弁が狭くなると、左心房から左心室へ血液が流れにくくなり、肺の血管にも圧力がかかります。その結果、肺うっ血による息切れが現れます。さらに悪化すると、肺に水分がたまる肺水腫となり、強い呼吸困難を起こすことがあります。

僧帽弁狭窄症の症状|息切れと不整脈のサイン

初期は無症状のことが多いですが、弁の狭窄が進行すると以下のような症状が現れます。

主な症状

症状 具体的な自覚と原因
労作時の息切れ 階段や坂道で息が上がる。肺に血液がうっ滞する(肺うっ血)ため。
起坐呼吸(きざこきゅう) 横になると息苦しく、起き上がると楽になる。重度の肺うっ血のサイン。
動悸・脈の乱れ ドキドキする、脈が飛ぶ。左心房に負担がかかり「心房細動」という不整脈を合併しやすいため。
血痰・ピンク色の泡状の痰 血の混じった痰が出ることがあります。ピンク色の泡状の痰を伴う強い呼吸困難が突然現れた場合は、急性肺水腫の可能性があるため、直ちに救急要請してください。
疲労感・脱力感 全身に十分な血液(酸素)が送り出せないため。

救急車を呼ぶべき症状

安静時の強い息苦しさ、ピンク色の泡状の痰、意識を失う場合は、119番で救急車を呼んでください。突然、片側の手足が動かしにくくなる、顔がゆがむ、言葉が出ない・ろれつが回らない場合も、脳梗塞の可能性があります。症状が一度治まっても様子を見ず、自分で運転して受診しないでください。

注意すべき合併症:心房細動と脳梗塞

僧帽弁狭窄症で特に注意が必要な合併症が心房細動です。僧帽弁が狭くなると左心房に負担がかかり、左心房が拡大して心房細動が起こりやすくなります。

心房細動が起きると左心房の中で血液がよどんで「血栓(血の塊)」ができやすくなります。この血栓が脳の血管に流れると脳梗塞を発症します[1]。中等症以上の僧帽弁狭窄症に心房細動を合併した場合は、原則としてワルファリンで血栓を予防します。抗凝固薬の選択は、狭窄の程度や原因によって異なります。また、心房細動がなくても、左心房内に血栓がある場合や塞栓症の既往がある場合には、抗凝固療法が必要になることがあります[2][3][4]。

僧帽弁狭窄症の原因|リウマチ性と変性性の違い

原因によって、弁の壊れ方や適した治療法が異なります。

分類 特徴と原因 弁の状態
リウマチ性 主に小児期などのA群溶連菌感染後に起こるリウマチ熱の後遺症。長い年月を経て明らかになることがあります。関節リウマチとは異なる病気です。 弁の葉同士が接する部分(交連部)が癒着し、開きにくくなります。
変性性(石灰化性) 加齢、慢性腎臓病(特に透析)、高血圧、糖尿病などと関連する変性・石灰化。高齢者に多い。 弁の根元(弁輪部)にカルシウムが沈着して分厚く硬くなり、動きが制限される。

僧帽弁狭窄症の疫学|日本の現状と高齢化による変化

日本の保険診療データを用いた研究では、2020年に弁膜症と診断された患者は約247万人で、人口に対する割合は1.96%でした。これは僧帽弁狭窄症だけではなく、弁膜症全体の数値です。弁膜症は年齢とともに頻度が高くなります[5]。

かつて僧帽弁狭窄症の主な原因であったリウマチ熱は、衛生環境や医療の進歩により日本では大きく減少しました[3]。

代わって近年、臨床的な重要性が増しているのが、加齢や慢性腎臓病などに関連して僧帽弁輪が石灰化する変性性僧帽弁狭窄症です。国内単施設の心エコー受検者を対象とした研究では、変性性僧帽弁狭窄症は全体の0.22%、90歳超では2.5%にみられるという報告もあり [6]、高齢化社会の日本において重要な課題となっています。 この数値は検査を受けた方の割合であり、日本人全体の有病率を示すものではありません。

僧帽弁狭窄症の検査・診断|心エコー検査が鍵

診断と重症度評価には、以下の検査を組み合わせて行います。

重症度と治療の必要性

治療が必要かどうかは、弁の面積だけでは決まりません。息切れなどの症状、肺の血管にかかる圧力、心房細動や血栓の有無、弁の形を合わせて判断します。

正常な僧帽弁の開口面積は約4〜6cm²です。国内ガイドラインでは、1.0〜1.5cm²を中等症、1.0cm²未満を重症と分類します。一方、欧州ガイドラインでは、リウマチ性僧帽弁狭窄症について、弁口面積1.5cm²以下に症状や血栓塞栓症のリスクなどを合わせて、臨床的な重症度と治療の必要性を判断します[2][3]。

主な検査

検査名 何がわかるか
心エコー検査 弁の開き具合(弁口面積)、石灰化の程度、左心房の大きさ、肺動脈の圧力などを測定する最重要検査。
経食道心エコー検査 胃カメラのように食道から心臓の裏側を観察し、左心房内の「血栓」の有無を正確に確認します(カテーテル治療前には必須)。
心電図検査 心房細動などの不整脈の有無や、左心房への負担(左房負荷)を確認。
胸部X線検査 心臓の形(左第3弓の突出など)や肺うっ血の程度を確認。
BNP/NT-proBNP(血液検査) 心臓への負担の参考とし、症状や心エコー、腎機能などと合わせて評価します。BNPだけで弁の狭窄の重症度は決まりません。

当院の強み:専門性の高い診断体制
SHD心エコー図認証医である院長(浦祐次郎)が心エコー検査の結果を確認し、弁の状態、心臓への負担、治療の必要性を評価します。心不全の程度をみるBNP迅速測定なども用い、院内で総合的に判断します。

僧帽弁狭窄症の治療|薬物療法からカテーテル・手術まで

治療は、症状の有無、弁の面積、原因(リウマチ性か変性性か)、合併症の有無によって決定されます。

1. 薬物療法(症状緩和と合併症予防)

狭くなった弁を薬で広げることはできませんが、症状を和らげ、脳梗塞を防ぐために非常に重要です。

  • 利尿薬:体内の余分な水分を尿として排出し、肺うっ血による息切れやむくみを改善します。
  • 心拍数をコントロールする薬:β遮断薬などで速すぎる脈を落ち着かせ、左心房から左心室へ血液が流れ込む時間を確保することで、息切れなどを和らげます。
  • 抗凝固薬:中等症以上の僧帽弁狭窄症に心房細動を合併した場合は、原則としてワルファリンを用います。薬の選択や継続の必要性は、狭窄の原因・程度、血栓や塞栓症の有無などに応じて判断します[2][3][4]。

専門的な補足:国内ガイドラインでは、中等症以上の僧帽弁狭窄症に伴う心房細動にDOAC(直接作用型経口抗凝固薬)は推奨されません。ESC/EACTS 2025では、リウマチ性僧帽弁狭窄症について弁口面積2.0cm²以下でDOACを避けるとしています。これは国内の重症度区分とは別の、抗凝固薬の選択に関する基準です[2][3]。リウマチ性心疾患に伴う心房細動を対象としたINVICTUS試験も、ワルファリンなどのビタミンK拮抗薬を支持する根拠です[4]。

2. カテーテル治療(PTMC:経皮経静脈的僧帽弁交連切開術)

足の付け根の静脈からカテーテル(細い管)を入れ、先端についた風船(バルーン)を僧帽弁の中で膨らませて、癒着して狭くなった弁を押し広げる治療です。

適応:主に、症状がある臨床的に重要なリウマチ性僧帽弁狭窄症で、弁の形態がPTMCに適し、左房内血栓や中等度以上の僧帽弁逆流などの禁忌がない患者さんが対象です[2][3]。弁の形態が適していれば、PTMCによって症状や血液の流れが改善し、長期間良好に経過する方もいます。ただし、治療後も定期的な検査が必要です。年月とともに再び弁が狭くなり、再度のPTMCや手術が必要になることがあります[3][7]。

メリット:胸を開く手術に比べて身体への負担が少なく、比較的短期間で退院できることがあります。

注意点:石灰化が原因のタイプでは、PTMCで切り離す対象となる弁の癒着が通常はないため、原則としてPTMCは適しません[2][3]。

3. 外科的治療(心臓手術)

症状がある中等症以上のリウマチ性僧帽弁狭窄症で、PTMCの禁忌またはPTMCに適さない弁形態があり、外科手術のリスクが高くない場合には、外科手術が推奨されます。変性性僧帽弁狭窄症ではPTMCの適応となりにくいため、症状や重症度、石灰化の程度、全身状態、手術リスクを踏まえ、弁膜症チームで外科手術を含む治療方針を検討します[3]。

【専門的内容:ガイドラインに基づく治療介入の考え方】

日本(JCS 2020):主にリウマチ性僧帽弁狭窄症で、薬物療法を行っても症状があり、僧帽弁口面積が1.5cm²以下の場合は、弁の形態や手術リスクに応じてPTMCまたは外科手術による治療介入が推奨されます。無症状でも、新たに心房細動を発症した場合、適切な抗凝固療法中にも塞栓症を繰り返す場合、または運動負荷で症状が現れる、僧帽弁平均圧較差が15mmHg以上となる、肺動脈収縮期圧が60mmHg以上となる場合には、治療介入を検討します[3]。

欧州(ESC/EACTS 2025):臨床的に重要なリウマチ性僧帽弁狭窄症で症状があり、弁の形態がPTMCに適していればPTMCを推奨し、PTMCに適さない場合は外科手術を推奨します。無症状でも、塞栓症の既往、左房内の著明なもやもやエコー、新規発症または発作性心房細動、安静時肺動脈収縮期圧50mmHg超、妊娠中・妊娠希望、大きな非心臓手術を予定している場合などでは、弁の形態が適していればPTMCを検討します[2]。

米国(ACC/AHA 2020):症状がある重症リウマチ性僧帽弁狭窄症で、弁の形態がPTMCに適し、左房・左心耳内血栓や中等度以上の僧帽弁逆流がなければ、PTMCを推奨します。PTMCに適さない、PTMCを行っても十分な効果が得られなかった、または他の心臓手術が必要で、症状が強い場合などには外科手術を検討します[8]。

僧帽弁平均圧較差は、心拍数や血流量の影響を受けるため、圧較差だけで重症度を決めることはできません。弁口面積、症状、肺動脈圧などと合わせて総合的に判断します[2][3][8]。

  • 僧帽弁置換術:硬くなった弁を取り除き、人工弁(機械弁または生体弁)に交換する標準的な手術です。
    機械弁:耐久性に優れますが、生涯にわたるワルファリン治療が必要です。
    生体弁:長期的な抗凝固療法が不要となることが多い一方、耐久性には限界があります。術後早期や心房細動を合併している場合には、抗凝固療法が必要です[2][3]。
  • 僧帽弁形成術:ご自身の弁を修復する手術です。一次性の僧帽弁閉鎖不全症では、十分な修復効果が見込める場合に優先されます。一方、狭窄症では弁が硬く変形していることが多く、形成術が可能なケースは限られます。

※高齢者の変性性(石灰化性)僧帽弁狭窄症に対する手術は、弁の周囲が石のように硬くなっているため技術的に難易度が高く、経験豊富な専門施設での慎重な判断が必要です。

ESC/EACTS 2025では、高度な石灰化と重い僧帽弁の機能障害を伴う一部の症例で、経カテーテル僧帽弁植込み術を検討する選択肢も示されています。ただし、専門施設で慎重に適応を判断する治療で、PTMCとは異なります。国内での使用条件も含めて専門施設で確認する必要があります[2]。

僧帽弁狭窄症の予防と日常生活の注意点

  • 塩分・水分:心不全や高血圧がある場合は、医師の指示に応じて減塩(1日6g未満が目安となることがあります)に取り組みます。水分制限が必要かどうかは病状で異なります[9]。
  • 感染性心内膜炎の予防:日頃から口腔内を清潔に保ち、定期的な歯科受診を心がけましょう。人工弁置換後や感染性心内膜炎の既往など、リスクが高い方が出血を伴う歯科処置を受ける際には、処置前の抗菌薬投与が推奨・検討される場合があります。歯科医と循環器内科医に確認してください[10]。
  • 定期検査:症状がなくても定期的に心エコー検査を受け、重症化や合併症を早期に見つけることが大切です。

心臓リハビリテーションと術後の体力・生活機能の回復

慢性心不全を合併している場合や、心臓手術(弁置換術など)の術後は、心臓リハビリテーション(心リハ)が保険診療の対象となることがあります。術後の体力低下を防ぎ、スムーズな社会復帰を目指すために、早期からのリハビリが重要です。

心臓リハビリによって、運動耐容能、体力、日常生活動作の改善が期待できます[11][12]。特に高齢の患者さんでは、術後のフレイル(虚弱)を防ぐ観点からも、専門家の指導のもとで安全に運動療法を行うことが重要です。心リハは運動療法だけでなく、術後に必要な内服薬の管理指導、塩分・水分管理などの生活指導、精神的サポートを含む包括的なプログラムです。

当院の強み:外来心臓リハビリテーション
専用の心臓リハビリ機器を備え、専門スタッフの監視下で心電図や血圧を確認しながら、患者さんの状態に合わせた運動療法プログラムを提供します。手術を行う総合病院では、退院後の長期的なリハビリを継続することが難しいケースが少なくありません。実際に心臓リハビリが継続して必要であるのに心臓リハビリを実施できていない方が多数おられるのが現実です。「薬だけの治療」ではなく、運動療法を組み合わせた包括的な弁膜症管理を実践しています。

このような症状があればご相談ください

以下のような症状に心当たりがある方は、僧帽弁狭窄症や心房細動の可能性を含め、循環器専門医への相談をお勧めします。

  • 階段や坂道で以前より息切れがひどくなった
  • 夜、横になると息苦しくて咳が出る
  • ドキドキと脈が飛ぶ感じがする
  • 健康診断で「心雑音」や「心電図異常(心房細動など)」を指摘された

「年のせい」と自己判断せず、早期に専門医の評価を受けることが大切です。福岡市早良区、城南区、西区、中央区などにお住まいの方は、お気軽に当院にご相談ください。

僧帽弁狭窄症についてよくある質問

Q僧帽弁狭窄症は治りますか?一生薬が必要ですか?
A

薬だけで狭くなった弁を広げることはできませんが、カテーテル治療や手術で血液の流れを改善できます。治療後も定期的な検査が必要です。薬を続ける必要があるかは、心房細動の有無や治療方法によって異なります。機械弁に置き換えた場合は、原則としてワルファリンを生涯続けます。症状が改善しても、自己判断で薬を中止しないでください。

Q運動してもよいですか?
A

軽症で症状がなく、肺の血管にかかる圧力などに問題がなければ、散歩などを続けられる場合があります。一方、息切れや動悸がある方、狭窄が強い方は、運動の種類や強さを調整する必要があります。運動中に胸の痛み、強い息切れ、めまいが出た場合は中止し、主治医に相談してください。強い症状が続く場合は救急要請が必要です。

Q食事で気をつけることはありますか?
A

心不全や高血圧がある場合は、塩分をとりすぎないことが大切です。水分制限は全員に必要なわけではなく、病状に応じて判断します。ワルファリンを服用している方は、納豆・クロレラ・青汁などを避ける必要があります。野菜をすべて控える必要はありませんが、食事やサプリメントについて医師・薬剤師に確認してください。

Q家族歴や遺伝は関係しますか?
A

主な原因はリウマチ熱の後遺症や加齢などに伴う石灰化で、通常は、家族に同じ病気があるから必ず発症するというものではありません。まれに生まれつきの弁の異常が関係することもあります。若い頃から弁の異常を指摘されている場合や、ご家族に先天性の心臓病がある場合は、診察時にお伝えください。

Q検査は痛いですか?入院が必要ですか?
A

胸に機器を当てる通常の心エコーは、強い痛みがほとんどなく、外来で受けられます。食道から心臓を詳しく見る経食道心エコーでは、のどの麻酔や必要に応じた鎮静を行いますが、不快感が出ることがあります。入院の必要性は検査内容や病状によって異なります。PTMCや手術には通常、入院が必要です。

Qどの症状なら救急車を呼ぶべきですか?
A

安静にしていても強く息苦しい、ピンク色の泡状の痰が出る、意識を失う場合は、119番で救急車を呼んでください。また、突然、片側の手足が動かしにくくなる、顔がゆがむ、言葉が出ない・ろれつが回らない場合は、脳梗塞の可能性があります。症状が一度治まっても様子を見ず、自分で運転して受診しないでください。

Q症状がなくても治療が必要ですか?
A

症状がなくても、心房細動や血栓、肺の血管にかかる圧力などによって治療を検討することがあります。また、無意識に活動を減らしているため、息切れに気づいていない場合もあります。普段どの程度歩けるか、以前より活動量が減っていないかを主治医に伝えてください。

福岡市で僧帽弁狭窄症の診療なら|うらマイハートクリニックへ

当院では、弁膜症の診断から治療、長期管理までをトータルでサポートします。

当院の診療体制

うらマイハートクリニック(福岡市早良区藤崎・原)は、内科・循環器内科・腎臓内科・呼吸器内科を診療し、心臓リハビリテーションにも対応するクリニックです。

院長(浦 祐次郎)は、循環器専門医・総合内科専門医・TAVI実施医/指導医・心血管インターベンション治療学会認定医・SHD心エコー図認証医・心臓リハビリテーション指導士として、九州医療センターで13年間、小倉記念病院で1年半にわたり、重症心疾患の診療に従事してきました。副院長の浦 雅紀子は腎臓内科医として、福岡山王病院で約5年間、九州医療センターで6年間にわたり、心腎連関を踏まえた包括的な腎臓病診療に従事してきました。

現在はうらマイハートクリニックにて内科医2名体制で待ち時間を短縮し、円滑な診療に努めています。

当院の検査・治療体制と継続フォロー

当院では、弁膜症の診断から治療方針の決定、術後の継続管理まで、以下の体制で一貫した診療を提供しています。

  • SHD心エコー図認証医による精密な弁膜症評価
  • 64列CTによる冠動脈・大動脈の精密検査
  • 院内即日BNP測定による心臓への負担の迅速評価
  • TAVI指導医による専門的なカテーテル治療の適応判断
  • 心臓リハビリテーション施設「ReHeart Gym」での術後回復サポート
  • 循環器専門医と腎臓内科専門医による心腎連関を踏まえた包括管理

心雑音を指摘された方、息切れや胸の症状でお悩みの方はもちろん、カテーテル手術後・僧帽弁手術後の内服管理や心臓リハビリをお探しの方も、福岡市早良区のうらマイハートクリニックへお気軽にご相談ください。

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参考文献

[1] Islam H, Puttagunta SM, Islam R, et al. Risk of Stroke With Mitral Stenosis: The Underlying Mechanism, Treatment, and Prevention. Cureus. 2022;14(4):e23784. doi:10.7759/cureus.23784. [文献リンク]

[2] Praz F, Borger MA, Lanz J, et al. 2025 ESC/EACTS Guidelines for the management of valvular heart disease. Eur Heart J. 2025;46(44):4635-4736. doi:10.1093/eurheartj/ehaf194. [文献リンク]

[3] 日本循環器学会ほか. 2020年改訂版 弁膜症治療のガイドライン. https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2020/04/JCS2020_Izumi_Eishi.pdf [文献リンク]

[4] Connolly SJ, Karthikeyan G, Ntsekhe M, et al. Rivaroxaban in Rheumatic Heart Disease-Associated Atrial Fibrillation. N Engl J Med. 2022;387(11):978-988. doi:10.1056/NEJMoa2209051. [文献リンク]

[5] Igarashi A, Takeshima T, Irie S, Iwasaki K. Prevalence, incidence, patient characteristics, and treatment trends of valvular heart disease using the national database of health insurance claims of Japan. J Med Econ. 2025;28(1):405-412. doi:10.1080/13696998.2025.2474885. [文献リンク]

[6] Ukita Y, Yuda S, Sugio H, et al. Prevalence and clinical characteristics of degenerative mitral stenosis. J Cardiol. 2016;68(3):248-252. doi:10.1016/j.jjcc.2015.09.021. [文献リンク]

[7] Promratpan W, Theerasuwipakorn N, Lertsuwunseri V, Srimahachota S. Long-term outcomes of severe rheumatic mitral stenosis after undergoing percutaneous mitral commissurotomy and mitral valve replacement: A 10-year experience. J Cardiovasc Thorac Res. 2022;14(2):101-107. doi:10.34172/jcvtr.2022.16. [文献リンク]

[8] Otto CM, Nishimura RA, Bonow RO, et al. 2020 ACC/AHA Guideline for the Management of Patients With Valvular Heart Disease. J Am Coll Cardiol. 2021;77(4):e25-e197. doi:10.1016/j.jacc.2020.11.018. [文献リンク]

[9] 日本循環器学会/日本心不全学会. 2025年改訂版 心不全診療ガイドライン. https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2025/03/JCS2025_Kato.pdf [文献リンク]

[10] 日本循環器学会ほか. 2026年改訂版 感染性心内膜炎診療ガイドライン. https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2026/03/JCS2026_Izumi.pdf [文献リンク]

[11] Abraham LN, Sibilitz KL, Berg SK, et al. Exercise-based cardiac rehabilitation for adults after heart valve surgery. Cochrane Database Syst Rev. 2021;5(5):CD010876. doi:10.1002/14651858.CD010876.pub3. [文献リンク]

[12] 日本循環器学会/日本心臓リハビリテーション学会. 2021年改訂版 心血管疾患におけるリハビリテーションに関するガイドライン. https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2021/03/JCS2021_Makita.pdf [文献リンク]

浦 祐次郎

この記事の監修者:
うらマイハートクリニック院長 
浦 祐次郎

循環器専門医・総合内科専門医・TAVI実施医/指導医・心血管インターベンション治療学会認定医・SHD心エコー図認証医・心臓リハビリテーション指導士

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