発熱の原因・考えられる病気・受診の目安|福岡市早良区
この症状で考えられる主な病気
| 風邪(急性上気道感染症) | インフルエンザ |
| 新型コロナウイルス感染症 | 咽頭炎・扁桃炎 |
| 肺炎 | 急性気管支炎 |
| 感染性胃腸炎 | 腎盂腎炎 |
| 膀胱炎 | 前立腺炎 |
| 蜂窩織炎 | 胆嚢炎・胆管炎 |
| マイコプラズマ肺炎 | 感染性心内膜炎 |
| 亜急性甲状腺炎 | 膠原病 |
| 薬剤熱 | 肺結核 |
| 肺非結核性抗酸菌症 | 心筋炎 |
| 心膜炎 | 悪性リンパ腫 |
「熱が何日も続く」「下がったと思ったらまた上がる」「微熱とだるさが続く」。発熱は感染症でよくみられますが、原因は風邪だけではありません[1]。
熱の高さに加え、咳、のどの痛み、排尿時の痛みなど、一緒に出ている症状が手がかりになります。平熱には個人差があり、高齢の方では重い感染症でも高熱にならないことがあります[2]。
呼びかけへの反応が悪い、強い息苦しさ、激しい頭痛と意識の変化がある場合は救急要請してください[3]。
この記事の要点
- 発熱の原因には風邪などの感染症のほか、薬の影響や炎症を起こす病気があります。
- 水分がとれない、息苦しい、熱が続く・ぶり返す場合は早めに相談しましょう。
- 熱の経過と一緒に出る症状を確認し、必要な血液・尿・画像検査を選びます。
- 当院では発熱専用の入口を設け、内科で原因を調べます。
この記事を書いた医師
うらマイハートクリニック院長 浦 祐次郎
循環器専門医・総合内科専門医・TAVI実施医/指導医・心血管インターベンション治療学会認定医・SHD心エコー図認証医・心臓リハビリテーション指導士
循環器専門医院長 浦 祐次郎から一言「微熱なので受診するほどではない」と迷う方もいるかもしれません。発熱の診察では、熱の高さに加え、続いている期間や上がり下がり、体全体の状態を重視します。咳や排尿時の痛み、皮膚の変化など、一緒に出ている症状も原因を探る手がかりです。年齢や持病、使い始めた薬も踏まえ、必要な検査と対応の緊急性を判断します。
受診の目安・何科に相談する?
水分や食事がとれない、尿が少ない、息切れがある場合は当日中に医療機関へ相談してください。
発熱が数日続く、何度も繰り返す、理由の分からない微熱が続く場合も受診を勧めます。高齢の方や持病がある方は、熱の高さだけで様子をみないことが大切です[2]。
熱の原因が分からない場合は、まず内科が相談先になります。
原因と考えられる病気
関連する病気の詳しい解説
| 風邪(急性上気道感染症) | インフルエンザ |
| 新型コロナウイルス感染症 | 咽頭炎・扁桃炎 |
| 肺炎 | 急性気管支炎 |
| 感染性胃腸炎 | 腎盂腎炎 |
| 膀胱炎 | 前立腺炎 |
| 蜂窩織炎 | 胆嚢炎・胆管炎 |
| マイコプラズマ肺炎 | 感染性心内膜炎 |
| 亜急性甲状腺炎 | 膠原病 |
| 薬剤熱 | 肺結核 |
| 肺非結核性抗酸菌症 | 心筋炎 |
| 心膜炎 | 悪性リンパ腫 |
症状や検査結果の特徴と、考えられる主な原因をまとめました。
| 症状・検査の特徴 | 考えられる主な原因・病気 |
|---|---|
| 鼻水・のどの痛み・咳がある | 風邪、インフルエンザなど |
| 咳に息苦しさが加わる | 肺炎など |
| 尿をすると痛い・背中やわき腹が痛い | 膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎など |
| 皮膚が赤く腫れて痛い | 蜂窩織炎などの皮膚の細菌感染 |
| 熱が長引き、寝汗や体重減少などもある | 肺結核、肺非結核性抗酸菌症、感染性心内膜炎、悪性リンパ腫、膠原病など |
| お腹の痛み・下痢や、皮膚・白目が黄色くなる症状もある | 感染性胃腸炎、胆嚢炎・胆管炎など |
| 発熱の後に胸痛・動悸・息切れが出る | 心筋炎、心膜炎など[4] |
| 首の前側が腫れて痛む | 亜急性甲状腺炎など |
| 薬を使い始めた後に発熱が続く | 薬剤熱など |
発熱の原因は、症状が出ている場所と経過から考えます。長引く発熱では、感染症以外や薬の影響も確認します[1][5]。
心臓の弁の治療歴がある方は、感染性心内膜炎などを考える際の情報になるため、受診時にお伝えください[6]。
排尿時の痛みや背中の痛みがある方は、膀胱炎と腎盂腎炎のコラムもご覧ください。
診察と検査で何を調べる?
すべての方に同じ検査を行うわけではありませんが、症状やこれまでの検査結果を確認し、必要な検査を選びます[2][5]。
| 確認すること・検査 | この診察・検査でわかること |
|---|---|
| 血液検査 | 炎症、貧血、肝臓や腎臓の状態などを確認します |
| 尿検査・感染症検査 | 症状に応じて尿路感染症や流行中の感染症を調べます |
| 画像検査・心エコーなど | 肺炎や、発熱の原因となる臓器の異常を調べる必要がある場合に行います |
循環器専門医院長 浦 祐次郎から一言治療後は、熱の推移とともに、水分や食事がとれているか、普段の活動が戻っているかを確認します。原因がはっきりしない場合や熱が続く場合は、経過に応じて検査や治療を見直します。薬で一時的に熱が下がることと、原因が治ったことは同じではありません。
受診までにできること・伝えていただきたいこと
体温と測った時刻、解熱薬を使った時刻を記録してください。飲める場合は少量ずつ水分をとり、受診時は渡航歴、周囲の感染症、始めたばかりの薬もお伝えください[5]。
原因が分からないまま、残っている抗菌薬を飲むことは避けましょう[5]。
よくある質問
A
だるさや食欲低下が残る間は休みましょう。胸痛や動悸、息切れがある場合は運動を再開する前に診察を受けてください[4]。
A
多くは外来で調べます。脱水や重い感染症、長引く発熱で詳しい検査が必要な場合には入院を検討します。
あわせて確認したい症状
福岡市で発熱のご相談なら|うらマイハートクリニック
うらマイハートクリニック(福岡市早良区藤崎・原)は、内科・循環器内科・腎臓内科・呼吸器内科を診療するクリニックです。
当院では、診察と症状に応じた血液・尿検査、各種エコーやCTなどで発熱の原因を検討します。受診前に発熱があることをお知らせください。
発熱が続く方、何度もぶり返す方、微熱とだるさが気になる方は、福岡市早良区のうらマイハートクリニックまでお気軽にご相談ください。
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参考文献
[1] 久保田祥央ほか. 大学病院総合診療科初診外来患者の発熱の原因の検討. 日本プライマリ・ケア連合学会誌. 2024;47(4):126–129.
[2] 岩田健太郎. 高齢者感染症診断のコツとピットフォール. 日本老年医学会雑誌. 2011;48(5):447–450.
[6] 日本循環器学会ほか. 2026年改訂版 感染性心内膜炎診療ガイドライン. 第2章「症状・身体所見」・第7章「予防」.