背中が痛い原因・考えられる病気・受診の目安|福岡市早良区
この症状で考えられる主な病気
| 大動脈解離 | 大動脈瘤 |
| 心筋梗塞 | 帯状疱疹 |
| 腎結石・尿路結石症 | 狭心症 |
| 肺炎 | 肺血栓塞栓症 |
| 腰部脊柱管狭窄症 | 腰椎椎間板ヘルニア |
| 脊椎圧迫骨折 | 腎盂腎炎 |
| 急性膵炎 | 気胸 |
| 胸膜炎 | 胆石症・胆嚢炎 |
| 化膿性脊椎炎 |
下線のある病名には、詳しいコラムがあります。
「肩甲骨の間が痛い」「背中から胸にかけて痛む」「いつもの肩こりと違う」。背中の痛みは筋肉や背骨の問題でも起こりますが、心臓・血管、肺、腎臓や尿路などの病気が関係することもあります。痛む場所、始まり方、動作との関係、発熱や息苦しさの有無を確認しましょう。突然の激痛は、いつもの腰痛や肩こりと決めつけないことが大切です。
突然始まった強い胸・背中の痛み、冷や汗、失神、強い息苦しさを伴う場合は救急要請してください。大動脈などの緊急の病気を考える必要があります[1][2]。
この記事の要点
- 背中の痛みは筋肉・背骨だけでなく、胸や腹部の病気でも起こります。
- 突然の強い痛み、発熱、血尿、息苦しさを伴う場合は早めの評価が必要です。
- 診察で部位と経過を確認し、血液・尿・画像検査などを選びます。
- 当院では内科・循環器内科で原因を検討し、必要に応じてCTやほかの診療科につなげます。
この記事を書いた医師
うらマイハートクリニック院長 浦 祐次郎
(循環器専門医・総合内科専門医・TAVI実施医/指導医・心血管インターベンション治療学会認定医・SHD心エコー図認証医・心臓リハビリテーション指導士)
循環器専門医院長 浦 祐次郎から一言背中の痛みを診るときは、まず対応を急ぐ病気の可能性に注意します。突然始まったのか、動作で変わるのか、胸の症状や発熱を伴うのかを確認し、心臓や血管、肺、腎臓などの病気も考えます。「いつもの痛みと違う」と感じた点も、診察の大切な手がかりです。
1.受診の目安・何科に相談する?
痛みが続く、夜間も痛い、発熱や体重減少がある場合は受診してください[3]。脇腹に近い背中の痛みと発熱・排尿痛・血尿がある場合は当日中に相談しましょう[4]。手足に力が入りにくい、急に排尿・排便の異常が出た場合も急ぎの評価が必要です[1]。動作に伴う痛みでは整形外科での診察を検討します。
2.原因と考えられる病気
関連する病気の詳しい解説
| 大動脈解離 | 大動脈瘤 |
| 心筋梗塞 | 帯状疱疹 |
| 腎結石・尿路結石症 | 狭心症 |
| 肺炎 | 肺血栓塞栓症 |
| 腰部脊柱管狭窄症 | 腰椎椎間板ヘルニア |
| 脊椎圧迫骨折 | 腎盂腎炎 |
| 急性膵炎 | 気胸 |
| 胸膜炎 | 胆石症・胆嚢炎 |
| 化膿性脊椎炎 |
症状や検査結果の特徴と、考えられる主な原因をまとめました。
| 症状・検査の特徴 | 考えられる主な原因・病気 |
|---|---|
| 動かす・同じ姿勢で痛む | 腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア、脊椎圧迫骨折など[3] |
| 突然、胸から背中へ強い痛みが出る | 急性大動脈解離、大動脈瘤の破裂、心筋梗塞など[1] |
| 発熱、排尿痛、脇腹の痛みがある | 腎盂腎炎[4] |
| 脇腹から背中が強く痛み、血尿がある | 尿路結石 |
| 片側の痛みの後に発疹が出る | 帯状疱疹[5] |
| 呼吸で痛み、咳や息苦しさもある | 肺炎、胸膜炎、気胸、肺血栓塞栓症など |
| 上腹部の強い痛みが背中にも響き、吐き気がある | 急性膵炎、胆石症・胆嚢炎など |
| 動くと胸から背中にかけて苦しくなり、休むと和らぐ | 狭心症など |
| 背骨のあたりの痛みが続き、発熱もある | 化膿性脊椎炎など[1][3] |
皮膚の発疹が出る前に帯状疱疹の痛みが始まることもあります[5]。背中の痛みだけで原因を決めず、尿や呼吸、皮膚の変化も合わせて確認します。
下線のある病名から、詳しいコラムをご覧いただけます。
発熱や排尿痛を伴う背中・脇腹の痛みについては、腎盂腎炎のコラムもご覧ください。
3.診察と検査で何を調べる?
すべての方に同じ検査を行うわけではありませんが、症状やこれまでの検査結果を確認し、必要な検査を選びます[3]。
| 確認すること・検査 | この診察・検査でわかること |
|---|---|
| 診察・皮膚や神経の確認 | 痛む場所、動作との関係、発疹や力の入り方を調べます |
| 血液・尿検査 | 感染や腎臓・尿路の病気が疑われる場合に調べます[4] |
| X線・エコー・CTなど | 疑われる病気や緊急性に応じて必要な画像検査を選びます[3] |
循環器専門医院長 浦 祐次郎から一言検査は、痛みの出方や診察から疑われる病気に合わせて選びます。内科の病気が考えられる場合は必要な検査や治療を進め、筋肉や背骨の問題が疑われる場合は整形外科などとも連携します。検査で分かったことと今後の対応を整理してお伝えし、痛みが続く場合も経過を確認していきます。
4.受診までにできること・伝えていただきたいこと
痛みを強める動作を避け、いつから・どこが・どう痛むかを記録してください。発熱、尿の色、発疹も確認します。腎臓病などで痛み止めに注意が必要な方は、市販薬を続ける前に相談しましょう[3]。
5.よくある質問
A
まずは、危険な病気の可能性がないかを循環器内科でご相談ください。発熱、尿の変化、胸の症状がある場合や原因が分からない場合は内科で相談できます。動作に伴う筋肉・関節の痛みは整形外科が相談先です。
A
全員ではありません。診察で疑われる病気から、必要な検査を選びます[3]。
A
原因不明の強い痛みや発熱がある間は、自己流の対処で受診を遅らせないでください。診断後に適した方法を相談します。
あわせて確認したい症状
福岡市で背中が痛い方のご相談なら|うらマイハートクリニック
うらマイハートクリニック(福岡市早良区藤崎・原)は、内科・循環器内科・腎臓内科・呼吸器内科を診療するクリニックです。
当院では背中の痛みに伴う内科の病気を評価します。画像検査が必要な場合は部位や造影剤の必要性を判断し、整形外科などとも連携します。
背中の痛みが続く方、発熱や尿の変化も気になる方は、福岡市早良区のうらマイハートクリニックまでお気軽にご相談ください。
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参考文献
[1] 鈴木龍児,川島篤志.発熱を伴う腰痛.日本内科学会雑誌.2014;103(8):1981–1984.
[3] 日本整形外科学会・日本腰痛学会監修.腰痛診療ガイドライン2019(改訂第2版).
[4] JAID/JSC感染症治療ガイドライン2015―尿路感染症・男性性器感染症―.
[5] 日本皮膚科学会帯状疱疹診療ガイドライン策定委員会.帯状疱疹診療ガイドライン2025.日本皮膚科学会雑誌.2025;135(3):527–556.