血糖値が高い原因・検査・受診の目安|福岡市早良区
この症状で考えられる主な病気
| 2型糖尿病 | 1型糖尿病 |
| 妊娠糖尿病 | 慢性膵炎 |
| 薬剤性糖尿病 | 膵がん |
| クッシング症候群 | 先端巨大症 |
「健診で血糖値が高いと言われた」「HbA1cが上がっている」「症状がないので様子を見ている」。血糖値は食事の影響で変動し、HbA1cは最近1〜2か月を中心とした血糖の状態を反映します。高い状態が続くと、腎臓や血管などへの負担につながります[1][2]。一つの数字だけで判断せず、検査条件や以前の結果を確認して次の対応を決めましょう。
この記事の要点
- 血糖値が高くても、初めは自覚症状がないことがあります。
- 健診で高値を指摘されたら、症状を待たず再検査や受診を相談しましょう。
- 血糖・HbA1cを確認し、必要に応じて尿や腎機能などを調べます。
- 当院では血糖だけでなく、血圧・脂質・心臓・腎臓の状態も踏まえて診療します。
この記事を書いた医師
うらマイハートクリニック院長 浦 祐次郎
(循環器専門医・総合内科専門医・TAVI実施医/指導医・心血管インターベンション治療学会認定医・SHD心エコー図認証医・心臓リハビリテーション指導士)
循環器専門医院長 浦 祐次郎から一言「甘いものは食べないので糖尿病ではないですよね」と考えるかもしれません。糖分は通常の食事にも含まれており、食事全体、体質、活動量などが関係します。食事を極端に減らす前に、まず検査の意味を確認しましょう。
1.受診の目安・何科に相談する?
健診で血糖やHbA1cが高いと言われたら、結果を持参して相談してください。のどの渇き、尿の回数の増加、意図しない体重減少がある場合は早めに受診しましょう。強い脱水、繰り返す嘔吐、意識がぼんやりする、呼吸がおかしい場合は救急受診が必要です[1]。
2.原因と考えられる病気
関連する病気の詳しい解説
| 2型糖尿病 | 1型糖尿病 |
| 妊娠糖尿病 | 慢性膵炎 |
| 薬剤性糖尿病 | 膵がん |
| クッシング症候群 | 先端巨大症 |
症状や検査結果の特徴と、考えられる主な原因をまとめました。
| 症状・検査の特徴 | 考えられる主な原因・病気 |
|---|---|
| 高い値が続く・家族にも糖尿病がある | 2型糖尿病など[1] |
| 急に口渇・多尿・体重減少が出る | 1型糖尿病など、急な血糖上昇[1] |
| ステロイド薬などを使用している | 薬に伴う血糖上昇[1] |
| 妊娠中に指摘された | 妊娠中の糖代謝異常[1] |
| 食後の採血や体調不良時に高い | 食事や病気の影響など[1] |
| 膵臓の病気がある、膵臓の手術を受けた | 慢性膵炎、膵がん、膵臓の手術後などに伴う糖尿病[1] |
| 顔やお腹が太る、あざが増える、手足が大きくなるなどの変化もある | クッシング症候群、先端巨大症など。ほかの症状と合わせて検査します[3][4] |
日本の診断基準では、空腹時血糖126 mg/dL以上、随時血糖200 mg/dL以上、HbA1c 6.5%以上などが「糖尿病型」の目安です。診断には、血糖値とHbA1cの組み合わせや、別の日の再検査などを用います。一度の値だけで判断できない場合もあります[1]。
3.診察と検査で何を調べる?
すべての方に同じ検査を行うわけではありませんが、症状やこれまでの検査結果を確認し、必要な検査を選びます。
| 確認すること・検査 | この診察・検査でわかること |
|---|---|
| 血糖・HbA1c | 食事の影響や過去の結果も含め、高値が続いているか確認します[1] |
| 尿・腎機能・脂質など | 腎臓や血管への負担、併存する異常を調べます[1][2] |
| 必要に応じた追加検査 | 診断がはっきりしない場合などに、糖負荷試験や病型の検査を検討します[1] |
腎臓への影響や検査については、糖尿病性腎症と慢性腎臓病(CKD)のコラムをご覧ください。
循環器専門医院長 浦 祐次郎から一言血糖の治療では、心臓や腎臓などの合併症を防ぎ、日々の生活を保つことを大切にしています。低血糖の起こりやすさや腎臓の働き、生活リズムも踏まえて薬を選びます。食事や運動についても、普段の習慣の中で取り組めることを具体的にご提案します。
4.受診までにできること・伝えていただきたいこと
健診結果、お薬手帳、食事や体重の変化をお持ちください。糖分の多い飲み物を習慣的に飲んでいる場合は見直しましょう。自己判断で極端な糖質制限や激しい運動を始めず、持病に合う方法を相談してください[1]。
5.よくある質問
A
糖尿病の種類と経過で異なります。生活改善などで減量できる場合もありますが、自己判断で中止しないでください[1]。
A
多くの場合に役立ちますが、著しい高血糖や合併症がある場合は調整が必要です。安全な強度を相談します。また、未治療の糖尿病の場合はかえって状態が悪化する場合もあります[1]。
A
発症しやすさに体質は関係しますが、家族歴だけで決まるわけではありません。健診で定期的に確認しましょう[1]。
あわせて確認したい症状・健診結果
福岡市で血糖値が高い方のご相談なら|うらマイハートクリニック
うらマイハートクリニック(福岡市早良区藤崎・原)は、内科・循環器内科・腎臓内科・呼吸器内科を診療するクリニックです。
当院では内科・循環器内科・腎臓内科の観点から、血糖と合併症の状態を確認します。必要に応じて糖尿病の専門診療とも連携します。
詳しくは「心臓病・腎臓病治療アップデート外来」のページをご覧ください。
健診で血糖値やHbA1cの高値を指摘された方は、福岡市早良区のうらマイハートクリニックまでお気軽にご相談ください。
この症状でお悩みですか?
当院の専門外来では最適な治療プランをご提案しております。
参考文献
[1] 日本糖尿病学会. 糖尿病診療ガイドライン2024 第1章 糖尿病診断の指針.
[2] 日本腎臓学会. エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023.
[3] 日本内分泌学会・厚生労働科学研究「副腎ホルモン産生異常に関する調査研究」班. 副腎性顕性クッシング症候群の診断基準. 日本内分泌学会雑誌. 2026;101(S.GL2):1–8.
[4] 日本内分泌学会・厚生労働科学研究「間脳下垂体機能障害に関する調査研究」班. 間脳下垂体機能障害と先天性腎性尿崩症および関連疾患の診療ガイドライン2023年版.