喫煙歴がある方の咳・痰・息切れと検査|福岡市早良区
喫煙と関連する主な病気
| 慢性閉塞性肺疾患(COPD) | 狭心症 |
| 心筋梗塞 | 閉塞性動脈硬化症 |
| 喘息 | 大動脈瘤 |
| 慢性腎臓病(CKD) | 慢性気管支炎 |
| 肺がん | 気胸 |
| ニコチン依存症 | 脳梗塞 |
| 食道がん | 膀胱がん |
| 喫煙関連の間質性肺炎 |
下線のある病名には、詳しいコラムがあります。
「たばこを吸っているので咳は仕方ない」「禁煙したが肺の状態が心配」「以前より階段で息が切れる」。喫煙は肺だけでなく心臓や血管にも影響します。禁煙した後も、長年の喫煙による病気が見つかることがあります。咳や痰の変化、息切れ、血痰などを手がかりに、必要な検査で肺や心臓の状態を調べます。
この記事の要点
- 喫煙は慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺がん、心臓・血管の病気などのリスクに関わります。
- 咳・痰・息切れの持続や変化がある方は、喫煙のせいと決めつけず相談しましょう。
- 喫煙本数と期間、症状を確認し、呼吸機能や必要な画像検査を行います。
- 当院では呼吸器と循環器の両面から、症状と禁煙について相談できます。
この記事を書いた医師
うらマイハートクリニック院長 浦 祐次郎
(循環器専門医・総合内科専門医・TAVI実施医/指導医・心血管インターベンション治療学会認定医・SHD心エコー図認証医・心臓リハビリテーション指導士)
循環器専門医院長 浦 祐次郎から一言▶ 総合内科専門医(院長 浦祐次郎)からの一言 「もう禁煙したので、肺は調べなくても大丈夫ですか」と思うかもしれません。禁煙は大切な一歩ですが、続く咳や息切れは別に確認が必要です。やめた時期と、以前吸っていた本数を教えてください。
1.受診の目安・何科に相談する?
長引く咳や痰、以前より強い息切れ、胸痛、血痰、体重減少がある場合は受診しましょう。現在吸っている方も、以前吸っていた方も相談できます[1]。
2.喫煙と関連する病気
関連する病気の詳しい解説
| 慢性閉塞性肺疾患(COPD) | 狭心症 |
| 心筋梗塞 | 閉塞性動脈硬化症 |
| 喘息 | 大動脈瘤 |
| 慢性腎臓病(CKD) | 慢性気管支炎 |
| 肺がん | 気胸 |
| ニコチン依存症 | 脳梗塞 |
| 食道がん | 膀胱がん |
| 喫煙関連の間質性肺炎 |
症状や検査結果の特徴と、考えられる主な原因をまとめました。
| 症状・検査の特徴 | 考えられる主な原因・病気 |
|---|---|
| 慢性的な咳・痰と、徐々に強くなる息切れ | 慢性閉塞性肺疾患(COPD) |
| 咳の変化、血痰、体重減少などがある | 肺がんなど |
| 歩くと胸が苦しい、足が痛む | 狭心症、末梢動脈疾患など |
| 急な胸痛と息苦しさがある | 気胸など |
| 咳や息切れが変動し、ゼーゼーする | 喘息など |
| たばこをやめたいのにやめられない | ニコチン依存症など |
| 動脈や腎臓の病気を指摘された | 大動脈瘤、慢性腎臓病など。喫煙が発症や進行に関わります[2][3] |
| 血尿、飲み込みにくさなどがある | 膀胱がん、食道がんなど。喫煙と関係する病気は肺以外にもあります[4] |
| 急な片側の手足の動かしにくさや、言葉の出にくさがある | 脳梗塞など。救急要請してください |
| 慢性的な痰や、次第に進む息切れがある | 慢性気管支炎、喫煙関連の間質性肺炎など |
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、肺への空気の出入りが悪くなる病気です。年齢や運動不足のせいと思っていた息切れが、診断のきっかけになることがあります。呼吸機能検査を使って確認し、禁煙と状態に合う治療を検討します[5]。
詳しい検査や治療については、慢性閉塞性肺疾患(COPD)のコラムをご覧ください。
下線のある病名から、詳しいコラムをご覧いただけます。
3.診察と検査で何を調べる?
すべての方に同じ検査を行うわけではありませんが、症状やこれまでの検査結果を確認し、必要な検査を選びます。
| 確認すること・検査 | この診察・検査でわかること |
|---|---|
| 喫煙歴と診察 | 一日の本数、吸っていた年数、禁煙時期、症状を確認します |
| 呼吸機能検査 | 息を強く吐く検査で、空気の通りやすさを調べます |
| 必要な胸部画像・心臓の検査 | 症状や診察から、肺と心臓の病気を確認します |
肺がんの症状や検査については、肺がんのコラムで詳しく説明しています。胸部画像で肺の影を指摘された方は、「肺結節・肺の影を指摘された方へ」のコラムもご覧ください。
循環器専門医院長 浦 祐次郎から一言「今さら禁煙しても変わりませんか」と相談されることがあります。禁煙は今後の肺や血管への負担を減らすために役立ちます。やめられない理由や以前の禁煙経験も含めて相談して下さい。
4.受診までにできること・伝えていただきたいこと
喫煙本数と期間を整理し、受動喫煙や仕事での粉じんの接触も伝えてください。咳の変化や歩ける距離を記録します。禁煙については、利用できる支援や治療を相談しましょう[6]。
禁煙の進め方や一般的な治療については、ニコチン依存症・禁煙治療のコラムで詳しく説明しています。
5.よくある質問
A
胸部X線だけでは判断できません。症状と喫煙歴を確認し、呼吸機能検査などで評価します[5]。
A
一律には行いません。症状の精査として必要な場合に検討します。
A
相談できます。依存や生活の状況を確認し、続けやすい方法を考えます[6]。
あわせて確認したい症状
福岡市で喫煙中・過去に喫煙していた方へのご相談なら|うらマイハートクリニック
うらマイハートクリニック(福岡市早良区藤崎・原)は、内科・循環器内科・腎臓内科・呼吸器内科を診療するクリニックです。
当院では喫煙歴のある方の咳・痰・息切れを確認し、必要に応じて呼吸機能検査や胸部画像を行います。心臓や血管のリスクも踏まえて診療します。
喫煙歴があり咳・痰・息切れが続く方、禁煙について相談したい方は、福岡市早良区のうらマイハートクリニックまでお気軽にご相談ください。
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参考文献
[1] NHS. Symptoms of lung cancer.
[2] 日本動脈硬化学会. 動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版.
[3] 日本腎臓学会. エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023.
[4] 国立がん研究センター がん情報サービス. がんの発生や治療へのたばこの影響.