貧血を指摘された方へ|原因・検査・受診の目安|福岡市早良区
この症状で考えられる主な病気
| 鉄欠乏性貧血 | 慢性腎臓病(CKD) |
| 子宮筋腫 | 過多月経 |
| 胃・十二指腸潰瘍 | 痔核 |
| 大腸ポリープ | 胃がん |
| 大腸がん | 萎縮性胃炎 |
| 関節リウマチ | 肝硬変 |
| 潰瘍性大腸炎 | クローン病 |
| 溶血性貧血 | 骨髄異形成症候群 |
| 再生不良性貧血 | 多発性骨髄腫 |
| 白血病 | 悪性リンパ腫 |
| 糖尿病性腎症 | 高血圧性腎硬化症 |
下線のある病名には、詳しいコラムがあります。
「健診で貧血と言われた」「階段で息が切れる」「疲れやすく顔色が悪い」。貧血は、体に酸素を運ぶ血液の成分が少なくなった状態です。鉄不足がよくある原因ですが、出血、腎臓病、ほかの病気も関係します。立ちくらみがあることだけでは貧血とは決まらないため、血液検査で本当に貧血かどうかを確認する必要があります[3][4]。
この記事の要点
- 貧血の原因は鉄不足だけでなく、出血や腎臓病などもあります。
- 息切れや動悸、疲れやすさがある方、健診で指摘された方は相談しましょう。
- 血液検査で貧血の程度と原因を調べ、必要に応じて出血の原因も確認します。
- 当院では内科と腎臓内科で、貧血の原因に合った治療を検討します。
この記事を書いた医師
うらマイハートクリニック院長 浦 祐次郎
循環器専門医・総合内科専門医・TAVI実施医/指導医・心血管インターベンション治療学会認定医・SHD心エコー図認証医・心臓リハビリテーション指導士
循環器専門医院長 浦 祐次郎から一言「鉄をとれば治りますよね」と考える方もいるかもしれません。貧血を診る際は、数値の低さに加え、なぜ貧血になったのかを重視します。鉄の不足や出血、腎臓の働きなどをお話と検査から評価し、必要に応じて消化器内科や婦人科とも連携します。息切れや動悸がある場合は、心臓への負担も含めて体の状態を確かめます。
受診の目安・何科に相談する?
健診で貧血を指摘されたら、症状がなくても内科に相談してください。以前より疲れやすい、動悸や息切れが増えた場合も受診を勧めます。
黒いタール状の便、出血、急な強いふらつきがある場合は当日中に相談してください。失神、強い胸の痛み、強い息苦しさを伴う場合は、救急対応が必要です。
月経の多さが原因と考えられる場合は、婦人科とも連携します。
原因と考えられる病気
関連する病気の詳しい解説
| 鉄欠乏性貧血 | 慢性腎臓病(CKD) |
| 子宮筋腫 | 過多月経 |
| 胃・十二指腸潰瘍 | 痔核 |
| 大腸ポリープ | 胃がん |
| 大腸がん | 萎縮性胃炎 |
| 関節リウマチ | 肝硬変 |
| 潰瘍性大腸炎 | クローン病 |
| 溶血性貧血 | 骨髄異形成症候群 |
| 再生不良性貧血 | 多発性骨髄腫 |
| 白血病 | 悪性リンパ腫 |
| 糖尿病性腎症 | 高血圧性腎硬化症 |
症状や検査結果の特徴と、考えられる主な原因をまとめました。
| 症状・検査の特徴 | 考えられる主な原因・病気 |
|---|---|
| 月経が多い・食事量が少ない | 過多月経、子宮筋腫などによる出血、食事からの鉄不足など[5] |
| 黒い便や血便がある | 胃・十二指腸潰瘍、大腸ポリープ、胃がん・大腸がん、痔核、潰瘍性大腸炎・クローン病などによる出血 |
| 腎臓の数値が悪い | 糖尿病性腎症、高血圧性腎硬化症などで腎臓の働きが低下した状態(腎性貧血)[2] |
| 慢性的な炎症や病気がある | 関節リウマチ、炎症性腸疾患など、炎症が長く続く病気 |
| 栄養の不足や血液のほかの異常がある | 萎縮性胃炎などに伴うビタミン不足、再生不良性貧血・骨髄異形成症候群・白血病・多発性骨髄腫など[4] |
| 黄疸、尿の色の変化、肝臓の異常もある | 溶血性貧血、肝硬変など |
| 発熱・寝汗・体重減少や、リンパ節の腫れもある | 悪性リンパ腫など[6] |
鉄欠乏性貧血では、血液中の鉄だけでなく、体に蓄えられた鉄も確認します。腎臓病では、赤血球をつくるよう促す働きが弱まり貧血になることがあり、原因によって使う薬は異なります。鉄不足がある場合は、月経や胃腸からの出血など、鉄が減った理由も調べる必要があります[1][2][3][4][5]。
腎臓の働きの低下に伴う貧血の検査や治療については、腎性貧血のコラムをご覧ください。
下線のある病名から、詳しいコラムをご覧いただけます。
診察と検査で何を調べる?
すべての方に同じ検査を行うわけではありませんが、症状やこれまでの検査結果を確認し、必要な検査を選びます。
| 確認すること・検査 | この診察・検査でわかること |
|---|---|
| 血算(血液の成分の検査) | ヘモグロビンなどを測り、貧血の程度や血球の特徴を調べます |
| 鉄・フェリチン、腎機能など | 鉄の蓄え、腎臓の働き、必要な栄養や炎症を確認します |
| 出血の原因を調べる検査 | 必要に応じて胃腸の検査や婦人科の診察につなげます |
循環器専門医院長 浦 祐次郎から一言貧血の改善は、採血の結果と、息切れや疲れやすさの変化で確かめます。鉄不足がある場合は、鉄の蓄えや出血の有無も踏まえて治療期間を判断します。薬による不調もお聞かせください。改善後の採血時期も含め、再発を防ぐための方針をお伝えします。
受診までにできること・伝えていただきたいこと
健診結果や以前の血液検査をお持ちください。月経の量、便の色、食事の変化、痛み止めなどの使用もお伝えください。
息切れが強い間は無理な運動を避け、鉄のサプリメントだけで受診を先延ばしにしないようにしましょう。
よくある質問
A
原因と程度で異なります。鉄不足が強い場合は食事だけでは十分でなく、鉄剤などを使うことがあります。
A
血圧の変化など別の原因でも起こります。症状だけで判断せず、血液検査で確認します[4]。
A
原因によります。出血が改善すれば治療を終了できる場合もありますが、腎臓病などで長く治療する場合もあります。
あわせて確認したい症状
福岡市で貧血を指摘された・貧血が気になる方のご相談なら|うらマイハートクリニック
うらマイハートクリニック(福岡市早良区藤崎・原)は、内科・循環器内科・腎臓内科・呼吸器内科を診療するクリニックです。
当院では血液検査で原因を確認し、腎臓病や心臓への負担も踏まえて診療します。胃腸や婦人科の精査が必要な場合は、適切な診療につなげます。
健診で貧血を指摘された方、疲れやすさや息切れが気になる方は、福岡市早良区のうらマイハートクリニックまでお気軽にご相談ください。
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参考文献
[1] 日本鉄バイオサイエンス学会.鉄欠乏性貧血の診療指針 第1版(2024).
[2] 日本腎臓学会.CKD診療ガイド2024.第9章「腎性貧血」.
[4] 国立長寿医療研究センター.健康長寿ナビ「貧血の原因は?」.