SYMPTOMS

たんに血が混じる

痰に血が混じる(血痰)の原因・考えられる病気・受診の目安|福岡市早良区

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この症状で考えられる主な病気

急性気管支炎 肺炎
気管支拡張症 肺がん
肺非結核性抗酸菌症 肺結核
肺血栓塞栓症 心不全
心臓弁膜症 僧帽弁狭窄症
肺アスペルギルス症 ANCA関連血管炎・腎炎

下線のある病名には、詳しいコラムがあります。

「痰に赤い筋が混じった」「朝、血の混じった痰が出た」「少量なので様子を見てよいか迷う」。血痰は、痰に血が混じった状態です。強い咳で気道が傷つく場合もありますが、感染症や肺・気管支の病気が隠れていることもあります。鼻や口からの血が混じることもあり、血の量と出方、ほかの症状を確認します。繰り返す場合は量が少なくても相談してください。

血を繰り返し多く吐き出す、呼吸が苦しい、ふらつきや意識の異常がある場合は救急要請してください[1][2]。

この記事の要点

  • 血痰には気道・肺の病気のほか、鼻や口からの出血が関わる場合もあります。
  • 少量でも繰り返す場合や原因が分からない場合は受診しましょう。
  • 診察と胸部画像を基本に、必要な痰や血液の検査を行います。
  • 当院では血痰の原因と緊急性を確認し、必要な詳しい検査につなげます。

この記事を書いた医師

うらマイハートクリニック院長 浦 祐次郎

(循環器専門医・総合内科専門医・TAVI実施医/指導医・心血管インターベンション治療学会認定医・SHD心エコー図認証医・心臓リハビリテーション指導士)

循環器専門医
院長 浦 祐次郎から一言
痰に血が混じった場合は、量が少なくても見た目だけで原因を判断することはできません。診察では、いつ、どのように出たか、咳と一緒に出たのか、鼻や口からの出血がないかを確認します。初めて出た場合や繰り返す場合は、早めにご相談ください。

1.受診の目安・何科に相談する?

初めて血痰が出た、繰り返す、喫煙歴がある、体重減少や発熱もある場合は早めに相談してください。血が増える、止まらない、息切れや胸痛を伴う場合は当日中に急ぎの評価が必要です。抗血栓薬(血をサラサラにする薬)を使用している方も、自己判断で中止せず受診時に伝えてください[1][2]。

2.原因と考えられる病気

関連する病気の詳しい解説

急性気管支炎 肺炎
気管支拡張症 肺がん
肺非結核性抗酸菌症 肺結核
肺血栓塞栓症 心不全
心臓弁膜症 僧帽弁狭窄症
肺アスペルギルス症 ANCA関連血管炎・腎炎
僧帽弁閉鎖不全症

症状や検査結果の特徴と、考えられる主な原因をまとめました。

症状・検査の特徴 考えられる主な原因・病気[2][3]
強い咳や感染症の後に出る 気管支炎、肺炎など
多い痰や感染を繰り返している 気管支拡張症など
長引く咳、発熱、体重減少がある 結核、肺がんなど
突然の息切れ、胸痛とともに出る 肺血栓塞栓症など
鼻血、歯ぐきからの出血もある 鼻や口からの出血
横になると息苦しい、むくみや心臓の病気がある 心不全、僧帽弁狭窄症・閉鎖不全症など[3][4]
肺の病変があり血痰を繰り返す、腎臓の異常もある 肺アスペルギルス症、ANCA関連血管炎・腎炎など

血の混じった痰と、血液を吐き出す「喀血」、胃などから血を吐く「吐血」では評価が異なります。ご自身で区別しきれなくても構いません。咳と一緒に出たか、吐き気があったか、色や量を伝えてください[2][3]。

下線のある病名から、詳しいコラムをご覧いただけます。

血痰の原因となる急性気管支炎や肺がんについては、それぞれのコラムで詳しく説明しています。

3.診察と検査で何を調べる?

すべての方に同じ検査を行うわけではありませんが、症状やこれまでの検査結果を確認し、必要な検査を選びます。

確認すること・検査 この診察・検査でわかること
診察・酸素の値[2][3] 出血の場所の可能性と呼吸の状態を確認します
胸部X線・必要なCT[2][3] 肺や気管支の病気、出血の原因を調べます
血液・痰の検査、必要な精査[2][3] 感染や貧血などを確認し、気管支鏡などが必要な場合は連携します
循環器専門医
院長 浦 祐次郎から一言
「レントゲンが正常なら、もう検査はいりませんか」と思われるかもしれませんが、原因が分からず繰り返す場合は、CTなどを検討することがあります。出血が続くかどうかも含めて確認しましょう。

画像検査で肺の影を指摘された方は、「肺結節・肺の影を指摘された方へ」のコラムもご覧ください。

4.受診までにできること・伝えていただきたいこと

出た時刻、回数、量、写真を記録し、薬の一覧をお持ちください。血が出ている間は無理な運動を避けます。大量の出血や強い息苦しさがある場合は、自分で運転せず救急要請してください。

禁煙の治療については、ニコチン依存症・禁煙治療のコラムで詳しく説明しています。

5.よくある質問

Q少量なら受診しなくてよいですか?

A

原因不明の血痰や繰り返す血痰は、少量でも確認が必要です[1][2]。

Q血をさらさらにする薬を止めるべきですか?

A

自己判断で中止すると別の危険につながる場合があります。出血の状態を伝え、医師の指示を受けてください。

Q気管支鏡は全員必要ですか?

A

全員ではありません。症状と画像検査などから必要性を判断し、検査方法を説明します[2][3]。

あわせて確認したい症状

福岡市で痰に血が混じる(血痰)のご相談なら|うらマイハートクリニック

うらマイハートクリニック(福岡市早良区藤崎・原)は、内科・循環器内科・腎臓内科・呼吸器内科を診療するクリニックです。

当院では血痰の緊急性と原因を確認し、必要に応じて胸部CTなどを行います。気管支鏡や入院治療が必要な場合は適切な診療につなげます。

痰に血が混じった方、血痰を繰り返す方は、福岡市早良区のうらマイハートクリニックまでお気軽にご相談ください。

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参考文献

[1] NHS. Coughing up blood (blood in phlegm).

[2] Singhal R, et al. Society of Chest Imaging and Interventions Consensus Guidelines for the Interventional Radiology Management of Hemoptysis. Indian Journal of Radiology and Imaging. 2023;33(3):361–372.

[3] O’Gurek D, Choi HYJ. Hemoptysis: Evaluation and Management. American Family Physician. 2022;105(2):144–151.

[4] Zanza C, et al. Cardiogenic Pulmonary Edema in Emergency Medicine. Advances in Respiratory Medicine. 2023;91(5):445–463.

浦 祐次郎

この記事の監修者:
うらマイハートクリニック院長 
浦 祐次郎

循環器専門医・総合内科専門医・TAVI実施医/指導医・心血管インターベンション治療学会認定医・SHD心エコー図認証医・心臓リハビリテーション指導士

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