尿タンパクの原因・検査・受診の目安|福岡市早良区
この症状で考えられる主な病気
| 糖尿病性腎症 | 高血圧性腎硬化症 |
| 慢性糸球体腎炎 | IgA腎症 |
| ネフローゼ症候群 | 慢性腎臓病(CKD) |
| 多発性嚢胞腎 | 起立性蛋白尿 |
| 急性糸球体腎炎 | 溶連菌感染後糸球体腎炎 |
| 微小変化型ネフローゼ症候群 | 膜性腎症 |
| 巣状分節性糸球体硬化症 | ループス腎炎 |
| ANCA関連血管炎・腎炎 | アルポート症候群 |
| 妊娠高血圧症候群 |
下線のある病名には、詳しいコラムがあります。
「健診の尿検査でタンパクが出た」「体調はよいので再検査を受けていない」「尿の泡が気になる」。尿タンパクは、血液中のタンパクが尿へ漏れている状態です。運動や発熱などで一時的に出ることもありますが、続く場合は腎臓の病気を調べます[1]。腎臓病は初めのうちは症状が少ないため、健診結果を手がかりに早めに確認しましょう。
この記事の要点
- 尿タンパクは一時的に出ることも、腎臓病のサインとなることもあります。
- 繰り返し指摘された方、血尿・むくみ・高血圧もある方は相談しましょう。
- 尿タンパクの量と腎機能を確認し、原因に応じて追加検査を行います。
- 当院では腎臓内科医が、健診結果と心臓・血圧の状態も踏まえて診療します。
この記事を書いた医師
うらマイハートクリニック副院長 腎臓内科医 浦 雅紀子
(日本内科学会 認定内科医、難病指定医、身体障害者福祉法指定医師)
腎臓内科医副院長 浦 雅紀子から一言「痛くないし、尿も普通なので大丈夫ですか」と思うかもしれません。腎臓の病気は、症状がない時期に尿検査で見つかることがあります。健診の指摘は、体の状態を確かめる機会として活用しましょう。
1.受診の目安・何科に相談する?
尿タンパクを指摘されたら、健診結果を持参して相談してください。何年も続く、血尿もある、むくみや高血圧がある場合は特に早めの確認が必要です。尿が急に減る、むくみが急に強くなる場合は当日中に相談し、強い息苦しさがある場合は救急受診してください[2][3]。
尿の減少や腎機能の急な悪化については、急性腎障害のコラムをご覧ください。
2.原因と考えられる病気
関連する病気の詳しい解説
| 糖尿病性腎症 | 高血圧性腎硬化症 |
| 慢性糸球体腎炎 | IgA腎症 |
| ネフローゼ症候群 | 慢性腎臓病(CKD) |
| 多発性嚢胞腎 | 起立性蛋白尿 |
| 急性糸球体腎炎 | 溶連菌感染後糸球体腎炎 |
| 微小変化型ネフローゼ症候群 | 膜性腎症 |
| 巣状分節性糸球体硬化症 | ループス腎炎 |
| ANCA関連血管炎・腎炎 | アルポート症候群 |
| 妊娠高血圧症候群 |
症状や検査結果の特徴と、考えられる主な原因をまとめました。
| 症状・検査の特徴 | 考えられる主な原因・病気 |
|---|---|
| 発熱や激しい運動の後に一度だけ出た | 一時的な尿タンパク[1] |
| 血尿も一緒に続く | 糸球体腎炎など[2] |
| 糖尿病があり、尿の異常が続く | 糖尿病性腎症など[2] |
| 長年の高血圧と腎機能の低下がある | 高血圧性腎硬化症など[2] |
| 強いむくみ、多量の尿タンパクがある | ネフローゼ症候群など[3] |
| 若い方で、起床直後の尿では出ず、日中の尿で出る | 起立性蛋白尿など[1] |
| 感染後に尿が赤くなり、むくみや尿量の減少がある | 急性糸球体腎炎、溶連菌感染後糸球体腎炎など[4] |
| 多量の尿タンパクや強いむくみが続く | 微小変化型ネフローゼ症候群、膜性腎症、巣状分節性糸球体硬化症など[3] |
| 発熱・関節痛・皮膚症状などもある、腎臓の数値が急に悪くなる | ループス腎炎、ANCA関連血管炎・腎炎など[2] |
| 家族にも腎臓病・血尿がある、腎臓に嚢胞がある | アルポート症候群、多発性嚢胞腎など[1][2] |
| 妊娠中に血圧も高くなった | 妊娠高血圧症候群など[5] |
尿検査の「+」に加え、必要に応じて尿へ漏れ出たタンパクの量を詳しく測ります。血液検査で腎臓の数値が正常でも、尿タンパクが続く場合は原因を調べます[2]。
肥満があり、尿タンパクを指摘された方は、肥満関連腎症のコラムもご覧ください。
下線のある病名から、詳しいコラムをご覧いただけます。
3.診察と検査で何を調べる?
すべての方に同じ検査を行うわけではありませんが、症状やこれまでの検査結果を確認し、必要な検査を選びます。
| 確認すること・検査 | この診察・検査でわかること |
|---|---|
| 尿の再検査・尿タンパクの量 | 一時的な変化か、持続しているか、どれくらいの量かを確認します[1][2] |
| 血液検査・血圧 | クレアチニン、eGFRなどで腎臓の働きを調べます[2] |
| 腎エコー・必要な追加検査 | 腎臓の形や原因を調べ、必要な場合は腎生検を検討します[2] |
腎臓内科医副院長 浦 雅紀子から一言「クレアチニンが正常なら、尿タンパクは気にしなくてよいですか」と疑問に思うかもしれません。尿と血液では分かることが違います。両方と過去の変化を見て、今後の検査や治療を決めます。
4.受診までにできること・伝えていただきたいこと
過去の健診結果、お薬手帳、家庭血圧の記録をお持ちください。尿検査前の激しい運動や体調の変化も伝えてください。尿タンパクが出たからといって、自分で水分やタンパク質を極端に制限しないようにしましょう。
5.よくある質問
A
泡立ちだけでは分かりません。尿の勢いや濃さでも変わるため、尿検査で確認します。
A
通常は採尿・採血・エコーで確認します。原因を詳しく調べる腎生検が必要な場合は、痛みの対策や入院について説明します[2]。
A
減塩などを基本に、腎機能と尿タンパクの量に合わせて調整します。タンパク質やカリウムを全員が同じように制限するわけではありません[2]。
あわせて確認したい症状・健診結果
福岡市で尿タンパクを指摘された方のご相談なら|うらマイハートクリニック
うらマイハートクリニック(福岡市早良区藤崎・原)は、内科・循環器内科・腎臓内科・呼吸器内科を診療するクリニックです。
当院では腎臓内科医が尿の異常を評価し、血圧や糖尿病なども含めて治療を考えます。腎生検などが必要な場合は検査を行う医療機関と連携します。
健診で尿タンパクを指摘された方、血尿やむくみも気になる方は、福岡市早良区のうらマイハートクリニックまでお気軽にご相談ください。
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参考文献
[2] 日本腎臓学会.エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023.
[3] 厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患政策研究事業「難治性腎障害に関する調査研究」班.エビデンスに基づくネフローゼ症候群診療ガイドライン2020.