感染性胃腸炎の症状・原因・検査・治療|福岡市早良区
感染性胃腸炎は、ウイルスや細菌などの感染によって、吐き気・嘔吐・下痢・腹痛・発熱などが起こる病気です。一般に「お腹の風邪」と呼ばれることもありますが、原因や重症度はさまざまであり、脱水や基礎疾患の悪化につながる場合もあります。
福岡市早良区のうらマイハートクリニックでは、急な吐き気・下痢・腹痛・発熱などの症状について診察を行い、必要に応じて血液検査、尿検査、レントゲン検査、CT検査などを行います。
「水分が取れない」「下痢や嘔吐が続く」「血便がある」「高熱が続く」「心臓や腎臓の病気がある」などの場合は、早めにご相談ください。
感染性胃腸炎とは
感染性胃腸炎とは、ウイルスや細菌などが胃や腸に感染し、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱などを起こす病気の総称です。
原因として多いのはウイルスですが、食中毒の原因となる細菌や寄生虫などによって起こることもあります。感染者の吐物や便、汚染された食品、手指などを介して感染が広がることがあります。
症状が軽く数日で回復することもありますが、乳幼児、高齢の方、妊娠中の方、心臓病・腎臓病・糖尿病などの持病がある方では、脱水や体調悪化に注意が必要です。[1]
感染性胃腸炎でみられる主な症状
感染性胃腸炎では、次のような症状がみられます。
- 吐き気
- 嘔吐
- 下痢
- 腹痛
- 発熱
- 食欲不振
- だるさ・倦怠感
- お腹の張り
- 頭痛
- 脱水による口の渇き、尿量の減少、立ちくらみ
症状の出方には個人差があります。嘔吐が強く出る方もいれば、下痢や腹痛が中心となる方もいます。
脱水に注意が必要な症状
下痢や嘔吐が続くと、体内の水分や電解質が失われ、脱水につながることがあります。
次のような症状がある場合は、脱水が進んでいる可能性があります。
- 水分を飲んでもすぐに吐いてしまう
- 尿がほとんど出ない、尿の色が濃い
- 口の中や舌が乾く
- 立ちくらみ、ふらつきがある
- 強いだるさがある
- 意識がもうろうとする
特に、高齢の方や心臓・腎臓の病気がある方では、水分摂取量の調整が必要なことがあります。自己判断で一度に大量の水分を取るのではなく、少量ずつこまめに水分を取ることが大切です。
感染性胃腸炎の主な原因
ウイルスによる感染
感染性胃腸炎の原因として多いのが、ウイルスによる感染です。
- ノロウイルス
- ロタウイルス
- アデノウイルス
- サポウイルス
- アストロウイルス
ノロウイルスは、冬を中心に流行しやすいウイルスです。吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、微熱などがみられることがあります。感染力が強く、家庭内や学校、施設などで広がることがあります。[2]
ロタウイルスは乳幼児に多い感染症として知られていますが、大人が感染することもあります。白っぽい下痢がみられることがあり、乳幼児では脱水に注意が必要です。
細菌による感染
細菌による胃腸炎は、加熱不足の肉や魚介類、汚染された食品などが原因となることがあります。
- カンピロバクター
- サルモネラ菌
- 腸管出血性大腸菌
- 黄色ブドウ球菌
- ウェルシュ菌
- 腸炎ビブリオ
高熱、強い腹痛、血便などがみられる場合は、細菌性胃腸炎も考えられます。
食中毒との関係
感染性胃腸炎は、食品を介して起こる食中毒の一部として発症することがあります。
同じ食事をした複数の人に、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛などが起きている場合は、食中毒の可能性もあります。食べたもの、食事をした時間、同席者の症状などを診察時にお伝えください。
感染性胃腸炎の潜伏期間と経過
原因となるウイルスや細菌によって、症状が出るまでの期間や経過は異なります。
| 原因 | 主な潜伏期間の目安 | 主な症状 |
|---|---|---|
| ノロウイルス | 24〜48時間程度 | 吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、微熱 |
| ロタウイルス | 1〜3日程度 | 嘔吐、下痢、発熱、腹痛 |
| カンピロバクター | 2〜7日程度 | 発熱、腹痛、下痢、血便 |
| サルモネラ菌 | 6〜72時間程度 | 発熱、腹痛、下痢、嘔吐 |
| 腸管出血性大腸菌 | 2〜9日程度 | 腹痛、下痢、血便 |
症状が改善するまでの期間にも個人差があります。軽症であれば数日で改善することもありますが、症状が長引く場合や、脱水がある場合には受診が必要です。
感染性胃腸炎と区別が必要な病気
吐き気、腹痛、下痢、発熱などは感染性胃腸炎以外の病気でも起こることがあります。
- 虫垂炎
- 胆のう炎
- 胆管炎
- 膵炎
- 腸閉塞
- 虚血性腸炎
- 炎症性腸疾患
- 憩室炎
- 尿路感染症
- 心筋梗塞
- 心不全
特に、強い腹痛、右下腹部痛、胸痛、息苦しさ、血便、意識障害などがある場合には、感染性胃腸炎以外の病気も考える必要があります。
当院で行う主な検査
感染性胃腸炎が疑われる場合、症状や経過、食事内容、周囲の流行状況、持病などを確認します。
必要に応じて、次のような検査を行います。
血液検査
炎症反応、脱水の程度、腎機能、肝機能、電解質異常、血糖値などを確認します。
下痢や嘔吐が強い場合には、ナトリウムやカリウムなどの電解質異常が起きていないか確認することがあります。
尿検査
脱水の程度、尿路感染症の可能性、糖尿病の有無などを確認するために行うことがあります。
便の検査
血便がある場合、症状が強い場合、集団発生が疑われる場合などでは、便の検査を検討することがあります。
レントゲン検査・CT検査
強い腹痛、腹部膨満、腸閉塞、虫垂炎、胆のう炎、膵炎などが疑われる場合には、レントゲン検査やCT検査を行うことがあります。
すべての方に同じ検査を行うわけではなく、症状や診察所見に応じて必要な検査を判断します。
感染性胃腸炎の治療
感染性胃腸炎の治療では、脱水を防ぎ、症状を和らげながら回復を待つことが基本となります。
水分補給
下痢や嘔吐があるときは、水分と電解質を補うことが大切です。
経口補水液などを、少量ずつこまめに飲むようにしてください。吐き気がある場合でも、一度に多く飲むと吐いてしまうことがあるため、少量を繰り返し取ることが大切です。
心不全や腎不全などで水分制限を指示されている方は、自己判断で水分量を増やさず、医師にご相談ください。
食事
吐き気や嘔吐が強い間は、無理に食事を取る必要はありません。
症状が落ち着いてきたら、おかゆ、うどん、スープ、豆腐、バナナなど、消化しやすいものから少量ずつ始めます。
脂っこい食事、アルコール、香辛料の強い食事、乳製品などは、症状が落ち着くまでは控えることがあります。
薬による治療
症状に応じて、吐き気止め、整腸剤、解熱鎮痛薬などを使用することがあります。
下痢止めは、細菌性腸炎や血便がある場合などに注意が必要なことがあります。自己判断で使用せず、医師や薬剤師にご相談ください。
抗菌薬について
ウイルス性胃腸炎には、抗菌薬は効果がありません。
細菌性胃腸炎が疑われる場合でも、すべての方に抗菌薬が必要となるわけではありません。症状、年齢、基礎疾患、便の状態などを踏まえて、必要性を判断します。[3]
感染を広げないための対策
感染性胃腸炎は、家庭内や職場、学校、施設内で広がることがあります。吐物や便の処理、手洗い、食品の取り扱いに注意することが大切です。
手洗い
トイレの後、食事の前、調理の前、嘔吐物や便の処理をした後には、石けんと流水で手洗いをしてください。
アルコールによる手指消毒だけでは十分ではない場合もあるため、石けんと流水による手洗いが重要です。
吐物や便の処理
吐物や便を処理するときは、使い捨て手袋やマスクを使用し、周囲に広げないように注意します。
処理後は、使用した手袋やペーパー類を袋に入れて処分し、手洗いを行ってください。
食品の取り扱い
食品は十分に加熱し、調理前後には手洗いを行ってください。
下痢や嘔吐などの症状がある間は、できる限り調理を控えることが望ましいです。
仕事・学校はいつから再開できますか
症状が改善した後も、原因によっては便の中にウイルスや細菌が排出されることがあります。
仕事や学校への復帰時期は、症状、職種、学校や勤務先のルールなどによって異なります。
特に、食品を扱う仕事、医療・介護・保育に関わる仕事の場合は、周囲への感染を防ぐための配慮が必要です。
下痢や嘔吐が続いている間は、無理に出勤・登校せず、体調の回復を優先してください。
すぐに救急要請を検討する症状
次のような症状がある場合は、外来予約を待たず、救急要請(119番)を検討してください。
- 意識がもうろうとしている、反応が鈍い
- 水分が取れず、ぐったりしている
- 強い腹痛が続く
- 胸の痛み、胸の圧迫感がある
- 強い息苦しさがある
- 唇や爪が紫色になっている
- 吐血、黒い便、血便がある
- 失神した
- 片側の手足が動かしにくい、言葉が出にくい
高齢の方、乳幼児、妊娠中の方、心臓病・腎臓病・糖尿病などの持病がある方は、症状が軽く見えても早めの相談が必要な場合があります。
当院への受診をご検討ください
次のような場合は、うらマイハートクリニックへご相談ください。
- 下痢や嘔吐が続いている
- 発熱や腹痛を伴っている
- 水分が十分に取れない
- 尿が少ない、ふらつきがある
- 血便がある
- 持病があり、体調悪化が心配
- 家族や職場、学校で同様の症状が出ている
- 食中毒が心配
発熱や嘔吐、下痢などの症状がある方は、来院前にLINE予約、WEB予約、またはお電話でご相談ください。
よくある質問
軽症であれば、数日で改善することもあります。ただし、水分が取れない、尿が少ない、高熱や強い腹痛がある、血便がある、持病がある場合などは受診が必要です。
下痢止めは、原因によっては使用に注意が必要な場合があります。特に、血便、高熱、強い腹痛がある場合は、自己判断で使用せずに医師へご相談ください。
経口補水液などを、少量ずつこまめに飲むことが大切です。一度に多く飲むと吐いてしまうことがあるため、少しずつ回数を分けて取ってください。
原因によっては、家庭内で感染が広がることがあります。手洗い、吐物や便の適切な処理、食品の取り扱いなどに注意してください。
アルコールによる手指消毒だけでは十分ではない場合があります。石けんと流水による手洗いを行うことが大切です。
吐き気や嘔吐が強い間は、無理に食事を取る必要はありません。症状が落ち着いてきたら、消化しやすいものから少量ずつ始めてください。
ウイルス性胃腸炎には抗菌薬は効果がありません。細菌性胃腸炎が疑われる場合でも、すべての方に抗菌薬が必要となるわけではありません。症状や検査結果などを踏まえて判断します。
心不全や腎不全などで水分制限を指示されている方は、自己判断で水分量を増やさず、医師にご相談ください。脱水への対応と、水分の取り過ぎの両方に注意が必要です。
血便がある場合は、細菌性腸炎、虚血性腸炎、炎症性腸疾患など、感染性胃腸炎以外の病気も考える必要があります。早めに医療機関を受診してください。
発熱、嘔吐、下痢などの症状がある方は、来院前にLINE予約、WEB予約、またはお電話でご相談ください。
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