原因不明の熱?感染性心内膜炎とは?症状・原因・検査・治療を循環器専門医が解説|福岡市早良区
「原因不明の熱が何週間も続く」「ただの風邪だと思っていたのに、体のだるさが一向に取れない」「歯の治療後に熱が続く」。このような症状にお悩みではありませんか。その長引く不調は、もしかしたら「感染性心内膜炎(かんせんせいしんないまくえん)」という、心臓の弁などに細菌などが感染する病気のサインかもしれません。
感染性心内膜炎は、初期症状が風邪と似ているため見過ごされやすく、診断が遅れることも少なくない病気です。高齢者に多いものの、20代や30代を含む若い方にも起こります。進行すると心臓の弁を破壊して心不全を引き起こしたり、感染した塊が血流に乗って脳に飛び、脳梗塞を起こしたりするなど、命に関わる事態を招く可能性があります。
本記事では、日本循環器学会のガイドライン [1] に基づき、感染性心内膜炎の基本的な知識から、見逃されやすい初期症状、原因、そして最新の治療法まで、循環器専門医の視点で詳しく解説します。また、当院が感染性心内膜炎の診断においてどのように貢献できるかについてもご紹介します。原因不明の熱や体調不良でお困りの方は、ぜひお読みください。
【この記事の要点】
- 感染性心内膜炎は、心臓の弁などに細菌などが感染し、心不全や脳梗塞を引き起こすことがある病気です。
- 「原因不明の熱が続く」「だるさが取れない」は相談したいサインです。微熱や熱が出ない場合もあります。
- 安静時の強い息苦しさ、突然の片側の麻痺、ろれつが回らない、意識がもうろうとする場合は救急要請が必要です。
- 診断には血液培養や心エコーなどを組み合わせます。治療は抗菌薬が中心で、手術が必要な場合もあります。
この記事を書いた医師
うらマイハートクリニック院長 浦 祐次郎
(循環器専門医・総合内科専門医・TAVI実施医/指導医・心血管インターベンション治療学会認定医・SHD心エコー図認証医・心臓リハビリテーション指導士)
循環器専門医院長 浦 祐次郎から一言▶ 循環器専門医(院長 浦祐次郎)の臨床コメント これまで感染性心内膜炎による重症心不全や、緊急の外科手術を要する重篤な患者さんの診療に数多く携わってきました。その経験から、長引く微熱を「ただの風邪」と決めつけず、心臓の感染症が隠れていないかを考えながら、丁寧に診察することを大切にしています。
感染性心内膜炎とは?定義と心臓で起きていること
感染性心内膜炎は、心臓弁や心内膜、人工弁などに細菌などを含む「疣腫(ゆうしゅ)」が形成され、菌血症、塞栓症、心臓の障害などを引き起こす全身性の感染症です [1]。
本来は無菌である血液中に細菌などが入り込み、傷ついた弁や人工弁などに付着して増殖することで発症します。疣腫は、細菌などの微生物だけでなく、血小板やフィブリンなどが集まってできた塊です。
疣腫が心臓の弁を破壊すると、血液の逆流などによって心不全を引き起こします。また、疣腫の一部が剥がれて血流に乗り、脳や腎臓、手足などの血管を詰まらせる「塞栓症(そくせんしょう)」という深刻な合併症の原因にもなります。
感染性心内膜炎の症状|初期の見逃しやすいサインから重症まで
感染性心内膜炎の診断が難しい理由の一つは、症状が多彩で、他のありふれた病気と見分けがつきにくい点にあります。「これが出れば確実」という特異的な症状が乏しいのです。
初期症状(風邪と間違えやすいサイン)
多くの場合、感染性心内膜炎は、風邪やインフルエンザによく似た症状で始まります。
| 症状 | 具体的な自覚 | なぜ起こるのか |
|---|---|---|
| 原因不明の発熱 | 38度以上の高熱が出ることもあれば、微熱がだらだらと続くこともある | 体内で細菌と免疫システムが戦っていることによる炎症反応 |
| 全身倦怠感・疲労感 | 何をするにも億劫で、強いだるさが続く | 持続する感染と炎症により、体力が消耗するため |
| 食欲不振・体重減少 | 食欲がなくなり、意図せず体重が減っていく | 炎症を引き起こす物質(サイトカイン)の影響 |
| 関節痛・筋肉痛 | 体の節々が痛む | 免疫反応の一環として生じることがある |
熱が下がる・熱が出ない場合もありますか?
高熱だけでなく、微熱が続いたり、熱が上がったり下がったりすることもあります。特に高齢者や免疫機能が低下している方では、はっきりした発熱がない場合もあります。解熱薬で一時的に熱が下がっても、感染性心内膜炎を否定することはできません。熱の出方だけで判断せず、だるさや息切れなどの症状、心臓の病歴も含めて医師に伝えてください [1]。
原因不明の発熱や強い倦怠感が続く場合、市販の風邪薬を飲んでも改善しない場合は、「ただの風邪」と自己判断せず医療機関を受診してください。特に、心臓弁膜症、人工弁、先天性心疾患、過去の感染性心内膜炎、透析治療などのリスク因子がある方は、早めの相談が大切です。
進行・重症化のサイン|こんな症状は緊急受診を
病気が進行すると、心臓そのものや全身の血管に障害が及び、より深刻な症状が現れます。特に、安静時の強い息苦しさ、突然の片側の麻痺やろれつの回りにくさ、意識の異常、突然の激しい頭痛・腹痛・背部痛などは、救急要請が必要なサインです。
| 症状分類 | 危険なサイン | 具体的な状態 |
|---|---|---|
| 心不全症状 | 息切れ、呼吸困難、むくみ | 弁が破壊され血液が逆流し、心臓がポンプの役割を果たせなくなる(心不全)。横になると息苦しい(起坐呼吸)場合は特に危険。 |
| 塞栓症状 | 片側の麻痺、ろれつが回らない、突然の腹痛・背部痛、手足の激痛 | 細菌の塊(疣腫)が血流で飛び、脳(→脳梗塞)、腹部臓器、四肢の血管を詰まらせることで生じる。 |
特に、心臓の弁が破壊されて起こる心不全は、「心臓がバテてしまう」危険な状態です。息切れが徐々にひどくなり、夜中に咳や息苦しさで眠れないといった症状は、心臓と肺がつながっているために肺に水が溜まっている(肺水腫)可能性を示唆し、一刻も早い対応が必要です。
皮膚や爪の変化も診断の手がかりです
点状出血や爪の下の線状出血は、血管の炎症や微小な塞栓によって現れることがあります。これだけで感染性心内膜炎とは判断できず、出血斑だけで直ちに救急車が必要とは限りませんが、原因不明の発熱やだるさを伴う場合は早めに受診してください。
感染性心内膜炎の原因|なりやすい病気と生活習慣
本来、血液中は無菌状態に保たれています。では、なぜ心臓に細菌が侵入してしまうのでしょうか。それには、細菌の「侵入経路」と、細菌が心臓に住み着きやすい「リスク因子」の2つが関わっています。
20代や30代でも発症します
感染性心内膜炎は高齢者に多い病気ですが、若い方にも起こります。先天性心疾患や心臓弁膜症がある方、人工弁や心臓デバイスが入っている方では、年齢にかかわらず注意が必要です。また、心臓に持病がない若い方でも、皮膚の感染や傷、虫歯・歯周病、医療処置などをきっかけに発症することがあります。原因不明の発熱や強い倦怠感が続く場合は、「若いから大丈夫」「ただの風邪」と自己判断せず、早めに医療機関を受診してください [1]。
主な原因(侵入経路とリスク因子)
感染性心内膜炎は、体内のどこかから細菌が血液中に侵入する「菌血症(きんけつしょう)」をきっかけに発症します。
| カテゴリ | 具体例 | 解説 |
|---|---|---|
| 侵入経路 | 歯科治療(抜歯、歯石除去など)、皮膚の傷(切り傷、アトピー、ピアス、タトゥー)、医療処置(カテーテル留置、注射) | 口の中、皮膚、消化管・尿路、点滴やカテーテルなど、細菌が血液中に入る経路はさまざまです。歯科処置は重要なきっかけの一つですが、最も多い原因と一律に決めることはできず、侵入経路が分からない場合もあります。 |
| リスク因子 | 弁膜症、先天性心疾患、人工弁、ペースメーカー、過去の感染性心内膜炎、透析治療中、免疫力低下(高齢、糖尿病など) | 傷ついた心内膜や人工物の表面には細菌が付着しやすく、増殖すると疣腫を形成します。人工弁、過去の感染性心内膜炎、一部の先天性心疾患などは、発症した場合に重症化しやすい重要なリスク因子です。 |
透析患者さんでは特に注意が必要です
感染性心内膜炎を考えるうえで、特に注意が必要なのが透析治療を受けている方です。シャントへの繰り返しの穿刺や長期カテーテル留置などによって細菌が血液中に入る機会が増えることに加え、免疫機能の低下や心臓弁の石灰化なども重なり、発症リスクが高くなります[1]。
透析中の方に原因不明の発熱、悪寒、強い倦怠感がみられた場合は、シャントやカテーテルの感染だけでなく、感染性心内膜炎も確認する必要があります。症状を我慢せず、透析施設や医療機関へ早めに相談してください。
感染性心内膜炎の疫学|日本での発症状況
かつては稀な病気と考えられていましたが、高齢化や医療の進歩に伴い、心臓の手術を受けたり、ペースメーカーなどの医療機器を体内に植え込んだりする方が増えたことで、患者数は増加傾向にあります。
日本の全国の入院データを用いた調査では、2016〜2021年の6年間に17,407例の感染性心内膜炎が確認され、人口10万人あたりの年間発症率の推定値は2016年の2.02人から2021年の2.59人へ増加しました。患者さんの年齢中央値は72歳、入院中の死亡率は14.5%で、高齢化とともに増加傾向が示されています [2]。一方で、若い方でも年齢だけを理由に感染性心内膜炎を否定することはできません。
感染性心内膜炎の検査・診断
感染性心内膜炎の診断は、問診や身体診察に加え、複数の検査を組み合わせて総合的に判断します。パズルのピースを一つひとつ集めていくような、丁寧なプロセスが求められます。
診断の流れ(初診〜確定診断まで)
- 問診:発熱の時期、最近の歯科治療や怪我の有無、心臓病の既往などを詳しくお伺いします。
- 身体診察:聴診で心臓の雑音の有無を確認し、皮膚や爪に特徴的な所見がないか観察します。
- 血液検査: CRPなどの炎症反応を確認し、原因となる微生物を調べる血液培養を行います。感染性心内膜炎が疑われる場合は、抗菌薬を始める前に、原則として3セット以上採血します。
- 画像検査:心エコー検査で心臓の弁の状態や細菌の塊(疣腫)の有無を直接評価します。
- 追加検査:必要に応じて、経食道心エコーやCT検査を行い、より詳細な評価を行います。 胸から行う心エコーで異常が見つからなくても、感染性心内膜炎を否定できない場合があります。疑いが強ければ、経食道心エコーや検査の再評価が必要です [1]。
- 確定診断:問診、診察、血液培養、心エコーなどの結果を、日本の2026年改訂版ガイドラインでも採用された「2023 Duke-ISCVID基準」に照らして総合的に判断します。心臓CTや陽電子放出断層撮影・コンピューター断層撮影(PET/CT)なども診断項目に加わっています [1][3]。
主な検査(血液培養・心エコーなど)
| 検査名 | 何がわかるか | 特徴 |
|---|---|---|
| 血液培養 | 血液中に細菌がいるか、いるならどの菌か、どの薬が効くか | 診断に最も重要な検査の一つです。感染性心内膜炎が疑われる場合は、抗菌薬を始める前に、原則として3セット以上を採血します。原因となる微生物と有効な抗菌薬を調べます。 |
| 炎症反応(CRPなど) | 体内の炎症の強さ | 炎症の程度や治療経過をみる参考になりますが、CRPだけで感染性心内膜炎を診断することはできません。当院では院内迅速検査で当日に結果を確認できます。 |
| 心エコー検査 | 心臓の弁の破壊、細菌の塊(疣腫)、心臓のポンプ機能 | 診断に不可欠な画像検査です。超音波を用いるため被ばくの心配はなく、リアルタイムで心臓の動きを観察できます。弁の形態、疣腫の有無や大きさ、弁破壊による逆流の程度などを評価し、治療方針の決定に役立てます。 |
| 経食道心エコー検査 | より詳細な心臓の観察 | 通常の心エコーで評価が難しい場合に、胃カメラのようにプローブを飲んで食道側から観察します。 |
| CT検査 | 心臓周囲の病変や、脳・胸腹部などの塞栓症の有無 | 心臓CTは弁の周囲にできた膿瘍などの評価に役立ちます。塞栓症については、症状に応じて頭部、胸部、腹部など必要な部位を撮影します。 |
感染性心内膜炎の治療|薬物療法と外科治療
感染性心内膜炎は、心臓という重要臓器の感染症であるため、診断された場合は原則として入院による集中的な治療が必要です。治療の基本は、適切な抗菌薬の投与と、必要に応じた外科手術です [1][4]。
薬物療法
治療の根幹は、原因となる微生物を排除するための抗菌薬治療です。血液培養の結果をもとに、原因菌の種類、感染した弁が自己弁か人工弁か、合併症の有無などに応じて薬剤を選びます。治療期間は多くの場合4〜6週間ですが、病状によって異なります。まず入院で点滴治療を行い、状態が安定した一部の患者さんでは、専門施設の厳格な管理のもとで治療方法が調整されることがあります。症状が改善しても自己判断で中断せず、医師の指示どおり治療を完了することが重要です [1][4]。
外科治療(手術)
抗生物質だけでは治療が困難な場合や、生命の危険が迫っている場合には、心臓外科による手術が必要となります。
| 手術が検討される主な状況 | なぜ手術が必要か |
|---|---|
| 心不全が進行・悪化する | 弁の破壊が高度で、薬物治療だけでは心不全をコントロールできないため。 |
| 感染がコントロールできない | 適切な抗生物質を投与しても感染が収まらない、または心臓の周囲に膿瘍を形成した場合。 |
| 塞栓症のリスクが高い | 疣腫が大きくよく動く、抗菌薬治療中にも塞栓症を繰り返す、弁の破壊が進むなどの状況を総合して判断します。10mm以上という大きさだけで手術が決まるわけではありません。 |
手術では、感染によって破壊された弁や組織を徹底的に取り除き(デブリードマン)、新しい人工弁に置き換える「弁置換術」が主に行われます。近年では、状況に応じて自身の組織で弁を修復する「弁形成術」が選択されることもあります。手術のタイミングを逸しないことが、救命と予後改善のために極めて重要です。
心臓リハビリテーション
感染性心内膜炎そのものは、心臓リハビリテーションの直接的な保険適用疾患としては挙げられていません。ただし、弁置換術などの心大血管手術後や、所定の基準を満たす心不全を合併した場合には、心臓リハビリテーションの対象となることがあります [5]。長期の入院治療で低下した体力を安全に回復させるため、病状に応じたリハビリテーションが大切です。
心臓リハビリテーションは、運動療法を中心に、食事指導や服薬管理、カウンセリングなどを組み合わせた包括的なプログラムです。低下した体力を安全かつ効果的に回復させ、生活の質(QOL)を改善することが目的です。
感染性心内膜炎の予防|日常生活でできること
治療が困難で命にも関わる感染性心内膜炎は、何よりも「かからないための予防」が重要です。特に、発症リスクが高い方(ハイリスク群)は、日頃から細菌の侵入経路を断つ意識が大切です。
日常生活での注意点(セルフケア)
- 口腔ケアの徹底:毎日の丁寧な歯磨きと定期的な歯科検診は、口の中から細菌が血液に入る機会を減らすうえで重要です。虫歯や歯周病があれば早めに治療しましょう。
- 皮膚の清潔:切り傷や擦り傷は放置せず、速やかに洗浄・消毒してください。また、衛生管理が不明な施設でのピアスやタトゥーは避けるのが賢明です。
予防的抗菌薬の投与
感染性心内膜炎を発症した場合に重症化しやすい「ハイリスク群」の方が、抜歯など歯肉を傷つける歯科処置を受ける際には、処置前の予防的抗菌薬投与が推奨されます。すべての歯科治療で必要になるわけではありません [1][4]。
【予防内服の対象となるハイリスク群】
- 外科的または経カテーテル的な人工弁置換術後の方
- 弁輪リングなどの人工物を用いた外科的弁形成術後の方
- 感染性心内膜炎にかかったことがある方
- 一部の複雑な先天性心疾患の方
- 左室補助人工心臓を使用している方
なお、日本のガイドラインでは、一般的な後天性弁膜症や二尖大動脈弁などでも、状態によって予防投与を検討する場合があります。対象は一律ではないため、歯科治療の前に循環器専門医と歯科医へ確認してください [1]。
このような症状があればご相談ください
感染性心内膜炎は、「ただの風邪だろう」と思っている間に進行し、気づいたときには重篤な心不全や脳梗塞を引き起こすことがあるとても怖い病気です。
受診の目安|早めの相談が大切なケース
以下のような症状やご経歴に心当たりがある方は、感染性心内膜炎の可能性も念頭に、一度循環器専門医への相談をお勧めします。
- 原因不明の発熱や強い倦怠感が続いている
- 出血を伴う歯科処置、皮膚の傷や感染、点滴・カテーテルなどの医療処置の後から熱が続いている
- もともと心臓弁膜症や先天性心疾患の持病がある
- 人工弁の手術を受けたことがある、またはペースメーカーを植え込んでいる
- 新たに心雑音を指摘された、または息切れやむくみが出てきた
「こんな症状で受診していいのかな」と迷う必要はありません。早期発見・早期治療が、この病気の予後を大きく左右します。
当院の取り組み:長引く「ただの風邪」を見逃さない
当院では、微熱、倦怠感、食欲不振などが続く場合、症状の経過や心臓病・歯科処置・皮膚感染などの背景を丁寧に確認します。必要に応じて血液検査、血液培養、心エコー検査などで初期評価を行い、感染性心内膜炎が疑われる場合は、入院治療や精密検査が可能な医療機関へ速やかに紹介します。「若いから大丈夫」「ただの風邪」と決めつけず、気になる症状が続くときはご相談ください。
よくある質問(FAQ)
感染性心内膜炎という病気そのものが、日常的な接触で人から人へうつることは通常ありません。口の中や皮膚などにいる常在菌のほか、皮膚感染や医療処置など、さまざまな経路で微生物が血液中に入り発症します。ただし、原因となった別の感染症によっては感染対策が必要なことがあるため、医療機関の説明に従ってください。
適切な抗生物質治療と、必要に応じた手術によって、多くの場合は「治癒」が可能です。しかし、一度破壊された心臓弁は元には戻らないため、心不全が後遺症として残ることがあります。また、再発のリスクもゼロではないため、治療後も定期的な検診と、口腔ケアなどの予防策を続けることが非常に重要です。 抗菌薬は通常、決められた治療期間で終了しますが、病状によっては長期投与が必要です。また、心不全が残った場合や機械弁に置き換えた場合などは、別の薬を長く続けることがあります。薬は自己判断で中止しないでください [1]。
発熱や感染が続く時期、心不全がある時期は、自己判断で運動を始めず、主治医の指示に従ってください。回復後は、弁の状態や心臓の働き、手術の有無に応じて、散歩などから段階的に再開します。運動中に息切れ、胸痛、めまいが出たら中止し、医療者に相談してください。
特定の食品で感染性心内膜炎が治るわけではありません。回復のために、無理のない範囲で必要なエネルギーやたんぱく質を取り、バランスのよい食事を心がけましょう。心不全や腎臓病がある場合の塩分・水分などの制限は、主治医の指示に従ってください。ワルファリンを服用する方は、食品との相互作用についても確認が必要です。
感染性心内膜炎そのものが遺伝するわけではありません。ただし、背景にある心臓の病気の一部には家族性があるため、家族に先天性心疾患や弁の病気がある場合は、診察時に伝えてください。
血液培養では採血時に針を刺す痛みがあります。胸から行う心エコーは、通常、強い痛みはありません。経食道心エコーは口から器具を入れるため、のどの違和感や吐き気を伴うことがあり、のどの麻酔や必要に応じた鎮静で負担を軽減します。検査方法や入院の必要性は、疑いの強さや全身状態によって判断します。
安静時の強い息苦しさ、突然の片側の手足の麻痺、ろれつが回らない、突然の激しい頭痛、意識がもうろうとする場合は、心不全や脳卒中などの可能性があります。自分で運転せず、119番に連絡してください。
福岡市で感染性心内膜炎が心配な方へ|うらマイハートクリニックの特徴
うらマイハートクリニック(福岡市早良区藤崎・原)は、内科・循環器内科・腎臓内科・呼吸器内科を診療し、心臓リハビリテーションにも対応するクリニックです。
院長(浦 祐次郎)は、循環器専門医・総合内科専門医・心血管インターベンション治療学会認定医・TAVI実施医/指導医・SHD心エコー図認証医・心臓リハビリテーション指導士として、九州医療センターで13年間、小倉記念病院で1年半にわたり、重症心疾患の診療に従事してきました。副院長の浦 雅紀子は腎臓内科医として、福岡山王病院で約5年間、九州医療センターで6年間にわたり、心腎連関を踏まえた包括的な腎臓病診療に従事してきました。
現在はうらマイハートクリニックにて内科医2名体制で円滑な診療に努めています。
- 院内での迅速な検査体制:BNPなど含む当日結果のわかる多様な血液検査、心臓を含む各種エコー検査、総合病院レベルの64列CT(冠動脈CT含む)に対応。
- 治療後のサポート:心臓リハビリ施設「ReHeart Gym」で専門スタッフが体力回復・再発予防を支援。
- 通いやすい診療体制:診療開始は8時30分から、水曜は20時まで診療。駐車場11台完備。発熱症状のある方の専用入口あり。
原因不明の微熱や疲労感でお困りの方、心臓の病気が心配な方は、福岡市早良区のうらマイハートクリニックまでどうぞお気軽にご相談ください。
この症状でお悩みですか?
当院の専門外来では最適な治療プランをご提案しております。