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カルシウムの異常

カルシウムの異常の症状・原因・検査・治療|福岡市早良区

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健診で「カルシウムが低い」と言われると、「牛乳を増やせばよいのだろうか」と考えるかもしれません。反対に高いと言われても、骨に必要な成分なのだから問題ないように感じる方もいるでしょう。血液中のカルシウムは、食事だけでなく、腎臓、ビタミンD、首にある副甲状腺の働きによって細かく調節されています。低い値と高い値では原因も治療も異なり、サプリメントを足すだけでは解決しない場合があります。

手足のしびれや筋肉のつり、口の渇き、便秘、だるさなど、日常によくある症状が手がかりになることもあります。一方、症状がなく採血で見つかる方も少なくありません。ここでは、検査表のCaという項目をどう考えるか、原因を調べる検査、薬の量と治療期間、食事で気をつけたいことを説明します。強いけいれんや意識の変化があるときには、結果の読み方より先に救急対応が必要です。

【この記事の要点】

  • 血液中のカルシウムは、低すぎても高すぎても、筋肉・神経・心臓・腎臓に影響します。
  • 低いと口の周りや指先のしびれ、筋肉のこわばり、高いと口の渇き、多尿、便秘、だるさなどが現れます。
  • 検査はカルシウムだけでなく、アルブミン、副甲状腺ホルモン、腎機能などを合わせて判断し、必要に応じてイオン化カルシウムを測定します。
  • 全身のけいれん、意識の異常、動悸に伴う失神、強い息苦しさがあれば救急要請してください。

この記事を書いた医師

うらマイハートクリニック副院長 腎臓内科医 浦 雅紀子

(日本内科学会 認定内科医、難病指定医、身体障害者福祉法指定医師)

腎臓内科医
副院長 浦 雅紀子から一言
「カルシウムが低いなら、サプリを飲めばいいですか」。採血の数字を見ただけでは、その答えを決められません。腎臓の働きや、血液中のたんぱく質、今飲んでいる薬によって、低く見える理由も変わります。結果用紙とお薬手帳を一緒に見ながら、補う必要があるか、別の原因を調べるべきかを確認しましょう。

カルシウムの異常とは|骨だけでなく、神経や心臓にも関わります

カルシウムの大部分は骨や歯にあり、血液中にはごく一部が存在します。この少量のカルシウムが、筋肉を動かす、神経からの指令を伝える、心臓のリズムを保つといった働きを担います。血液中の濃度が低い状態を低カルシウム血症、高い状態を高カルシウム血症と呼びます[1]。

血液中のカルシウムは、食べた量だけで決まりません。首の甲状腺の近くにある副甲状腺から出るホルモン、ビタミンD、腎臓の働きによって調節されています。そのため、カルシウムが低いからといって、すべての方が牛乳やサプリメントで改善するわけではありません。高い場合も、「骨が丈夫」という意味ではなく、骨から血液へカルシウムが出ていることがあります。

健診の結果では「Ca」と表記されることがあります。検査施設によって基準範囲が異なり、同じ数値でも血液中のたんぱく質や体調によって読み方が変わります。結果用紙のH・Lの印だけで病気を決めず、前回の値、現在の症状、服用中の薬を合わせて確認します。

症状|低いとしびれや筋肉のこわばり、高いと口の渇きや便秘

カルシウムが低いとき

口の周りや指先のしびれ、手足のつり、筋肉のこわばりが現れることがあります。指がこわばって思うように動かせなくなるような強い筋肉のけいれんは、テタニーと呼ばれます。「いつものこむら返りだろう」と思っていても、口の周りのしびれを伴う、何度も繰り返す、首の手術後に始まった場合には、その経過を医師へ伝えてください[1],[2]。

急激に低下すると、全身のけいれんや意識の異常が起こることがあります。心電図に変化が出て、不整脈につながることもあるため、強い動悸や失神を伴う場合は急いで対応します。一方、ゆっくり低下した場合には、かなり低い値でも症状がはっきりしないことがあります。症状がないことだけでは、治療が不要とは判断できません。

カルシウムが高いとき

口の渇き、水を多く飲む、尿の回数や量が増える、便秘、食欲低下、吐き気、だるさなどがみられます。脱水が進むと、さらにカルシウムが高くなり、腎臓の働きも悪化することがあります。「暑いからのどが渇く」「便秘は年齢のせい」と考えていた変化が、採血の異常と結びつく場合があります[1],[3]。

高い状態が続くと、尿路結石や骨のもろさが問題になることがあります。結石による腰・背中の痛み、血尿、軽い転倒での骨折をきっかけに見つかることもあります[3]。著しく高くなったり、短期間に上昇したりすると、ぼんやりする、会話が成り立たない、強い脱力で動けないといった症状が出ます[1]。

低い場合も高い場合も、健診や別の病気の採血で初めて指摘されることがあります。症状が軽ければ外来で原因を調べられることが多いものの、変化の速さや腎機能によっては早めの治療が必要です。単に「少し外れただけ」と考える前に、再検査の時期を確認しておきましょう。

原因|副甲状腺、腎臓、ビタミンD、薬の影響を調べます

低カルシウム血症の主な原因

甲状腺や副甲状腺の手術後などに、副甲状腺ホルモンが不足すると、カルシウムを適切に保てなくなります。これを副甲状腺機能低下症といいます。ホルモンは出ていても体が十分に反応しない病気もあり、同じ低カルシウム血症でも治療の選び方は異なります[2]。

ビタミンDが不足すると、腸からカルシウムを吸収しにくくなります。食事量の低下、吸収を妨げる腸の病気などが背景にある場合もあります。また、腎臓はビタミンDを体で働く形に変える役割を担っており、慢性腎臓病ではカルシウムとリンの調節が乱れます。腎臓が悪い方の低値を、食事不足だけと考えて補うのは適切ではありません[1],[4]。

マグネシウムが大きく不足すると、副甲状腺ホルモンの分泌や作用が妨げられ、カルシウムを補っても上がりにくいことがあります。骨粗しょう症などに用いる骨の吸収を抑える薬も、条件によって低カルシウム血症を起こします。とくに腎機能が低下した方やビタミンDが不足した方では、投与前後の採血が欠かせません[1],[4]。

高カルシウム血症の主な原因

代表的な原因は、副甲状腺からホルモンが過剰に出る原発性副甲状腺機能亢進症です。多くは副甲状腺の良性の腫瘍などによるもので、「副甲状腺の病気」と聞いて直ちにがんを意味するわけではありません。血液中のカルシウムが高いのに、それを下げる方向へホルモンが十分に減らないことが診断の手がかりになります[3]。

がんに関連して、骨からカルシウムが出たり、カルシウムを上げる物質が作られたりする場合もあります。ほかに、活性型ビタミンD製剤、カルシウム製剤、サプリメント、一部の利尿薬や気分障害の治療薬などが関与することがあります。長く寝たきりになったことや、別のホルモン・炎症性の病気が背景にある場合もあります[1]。

薬が原因の可能性があっても、処方薬を一斉にやめると元の病気が悪化するおそれがあります。診察ではお薬手帳に加えて、市販の骨のサプリメント、ビタミンD、健康食品の名前と量をお知らせください。パッケージやスマートフォンで撮った写真でも、成分を確認する助けになります。

慢性腎臓病と骨・ミネラルの異常との関係は、慢性腎臓病のコラムでも詳しく説明しています。

検査|カルシウムの数値だけで治療を決めない理由

アルブミンと「補正カルシウム」の読み方

一般的な採血で測る総カルシウムには、アルブミンという血液のたんぱく質に結びついたものと、結びつかずに働く「イオン化カルシウム」が含まれます。アルブミンが少ないと、総カルシウムが低く見えても、体で働く分は正常ということがあります。この違いを確かめず、数値だけを上げようとしてはいけません[1]。

アルブミンが4.0g/dL未満の場合、従来は「補正カルシウム=測定したカルシウム+4.0−アルブミン」という計算値が参考にされてきました。カルシウムはmg/dL、アルブミンはg/dLを使う式です。ただし、これは直接測った値ではなく、実際のイオン化カルシウムを正確に表すとは限りません。近年の研究でも、補正によって判定を誤る可能性が示されています[1],[5]。

とくにアルブミンが大きく低下している場合、重い病気がある場合、症状と総カルシウムの結果が合わない場合には、イオン化カルシウムの測定などを検討します。必要な検査は病状と検査体制に応じて選びます。患者さん自身が式に当てはめて、薬の増減や受診の要否を決めるためのものではありません。

原因を見分けるための採血・尿検査

カルシウムとアルブミンに加えて、副甲状腺ホルモン、リン、マグネシウム、腎機能を確認し、必要に応じてビタミンDの状態などを調べます。副甲状腺ホルモンは、検査表の基準範囲内でも、カルシウムが高い状況では「十分に抑えられていない」と判断する場合があります。一つの項目のH・Lだけでは読み取れない関係です[1],[3]。

尿にどのくらいカルシウムが出ているかを調べるため、尿検査や1日分の尿を集める検査を行うことがあります。家族にも高カルシウム血症がある場合は、尿中カルシウムが少なくなる遺伝性の病気なども考えます。この病気は一般的な副甲状腺機能亢進症とは対応が異なるため、手術の判断前に区別することが大切です。

副甲状腺の病気が疑われる場合は、首のエコーや、必要に応じて専門施設で画像検査を行います。骨密度検査や腎臓の画像検査で、骨や結石への影響も確認します。画像で副甲状腺らしいものが見えることだけで診断するのではなく、採血で調べたホルモンの働きと合わせて判断します。通常の採血には針の痛みがありますが、エコーや骨密度検査は一般に強い痛みを伴いません。

低カルシウム血症の治療|原因に合わせて補い、上がりすぎも防ぎます

強い筋肉のけいれん、意識の異常、不整脈などがある場合には、病院で心電図と採血を確認しながらカルシウムを点滴することがあります。急いで補う必要のある状態を、自宅のサプリメントで様子を見るのは避けてください。マグネシウム不足などがあれば、その原因も同時に治療します[1],[2]。

外来では、原因に応じてカルシウム製剤やビタミンD製剤を使います。腎機能、尿路結石の有無、妊娠・授乳、併用薬によって適否や量が変わります。食事のサプリメントと医療用の製剤を置き換えて使うことはできません。

カルシウム製剤

カルシウム製剤にはいくつかの種類があります。乳酸カルシウムはその一つで、低カルシウム血症によるテタニーなどに用いられ、成人では通常1回1gを1日2〜5回服用します。ここでいう1gは薬剤の重さであり、カルシウムそのものを1g含むという意味ではありません。年齢や症状に合わせて量を調節します。服用期間は、カルシウムが低くなった原因と検査結果に合わせて決めます[6]。

高カルシウム血症、腎結石、重い腎不全がある方には、この製剤は使用できません。一部の抗菌薬や心臓の薬との飲み合わせにも注意が必要です。長期に補う場合は、血液中だけでなく尿へカルシウムが出すぎていないかも確認します。「骨に良いから」と処方量に市販のカルシウムを追加しないでください[6]。

活性型ビタミンD製剤

活性型ビタミンD製剤は、腸からカルシウムを吸収する働きを高める薬です。副甲状腺機能低下症では、この薬を中心に、必要に応じてカルシウム製剤を組み合わせます。腎臓病に伴う低カルシウム血症でも使う場合がありますが、リンや副甲状腺ホルモンの値、腎機能を確認して選びます。薬の種類によって必要な量や服用回数が異なるため、採血の結果に合わせて調節します[2],[7]。

血液中のカルシウムが高くなりすぎると、食欲低下、口の渇き、腎機能の悪化などにつながります。開始後や量を変更した後は採血で確認し、その結果に応じて調整します。慢性腎臓病の方全員が活性型ビタミンDを必要とするわけではなく、カルシウム、リン、副甲状腺ホルモンを合わせて適応を考えます[4],[7]。

副甲状腺ホルモンを補う治療

副甲状腺ホルモンが不足する方のうち、活性型ビタミンDやカルシウム製剤で治療している方には、ホルモンを補う注射薬パロペグテリパラチドを検討する場合があります。飲み薬の治療でカルシウムが基準範囲付近に安定していることを確認してから開始します。成人ではホルモンに相当する量として通常1日18μgを皮下注射して開始し、採血の結果に応じて量を調節します。開始後や変更後には、カルシウムの確認と飲み薬の調整が必要です[8]。

この注射は、カルシウムが低い方全員の治療ではなく、ホルモンに体が反応しにくいタイプの病気とも区別して選びます。専門的な管理が必要なため、適応がある場合には専門施設と連携します。薬を何日で終えるかは原因によって異なります。一時的な不足なら終了できる場合があり、副甲状腺の働きが戻らない場合などは、長く続ける治療になります。

高カルシウム血症の治療|水分補給だけで済むか、原因治療が必要か

著しく高い場合、脱水や腎機能の悪化、意識の変化がある場合には、病院で点滴などの治療を行います。心不全や腎臓病がある方では、点滴や飲水の量を慎重に決めなければなりません。家で大量の水を飲めば下がると考えず、現在の病状に合う対応を確認してください[1],[3]。

原因となる薬やサプリメントがある場合は、必要な治療を保ちながら医師が減量・中止・変更を検討します。がんに関連する場合には、がんの治療とともに、骨からカルシウムが出るのを抑える薬などを用います。重い腎機能障害を伴うなど、状況によっては透析による治療が必要です。これらは入院や専門施設での管理を含めて判断します[1],[3]。

副甲状腺の病気に対する手術と薬

原発性副甲状腺機能亢進症では、原因となる副甲状腺を手術で取り除くことが根本的な治療です。結石や骨への影響がある方だけでなく、症状のない方でも、年齢、カルシウムの高さ、腎機能、骨密度などによって手術を検討します。手術を行わず経過を見る場合にも、採血や骨・腎臓の評価を続けます[3],[9]。

手術ができない場合や術後に再発した場合などには、シナカルセトを使うことがあります。この適応では成人通常1回25mgを1日2回から開始し、カルシウムを確認しながら医師が量を調節します。増量は少なくとも2週間の間隔をあけて医師が行います。透析中の別の副甲状腺の病気に対する用量とは異なります[10]。

開始時や量の調整時には、週1回を目安としたカルシウムの確認が必要です。下がりすぎると、しびれや筋肉のけいれんが起こることがあります。吐き気などの副作用、ほかの薬との飲み合わせにも注意します。妊娠中には投与しないことが望ましいとされています。治療期間は一律ではなく、病気の状態と手術の見通しに応じて決めます[10]。

腎臓内科医
副院長 浦 雅紀子から一言
「骨の薬だから、飲んでいれば安心だと思っていました」。カルシウムやビタミンDの薬は、足りない分を補う一方、量が合わなくなると腎臓に負担がかかります。以前と同じ処方でも、食事量や腎機能が変われば見直しが必要です。しびれ、口の渇き、便秘などの変化と、使っているサプリメントも一緒に教えてください。

食事と運動|自己判断で「増やす・減らす」に偏らないために

カルシウムが低いと言われたら、まず食事で不足しているのか、ホルモンや腎臓の問題なのかを確かめます。乳製品、小魚、大豆製品などはカルシウムを含みますが、一つの食品に偏らず、普段の食事量も含めて考えます。腎臓病の方では、リンやたんぱく質など別の栄養条件もあるため、単純に牛乳を増やす方法が合うとは限りません。

高い場合も、すべての乳製品を禁止する、食事からカルシウムを極端に減らす、といった対応を先に行う必要はありません。原因によって適切な摂取量が変わります。とくに濃縮されたサプリメントやビタミンDの追加は、食品からの摂取と区別して相談してください。食事制限が必要かどうかは、病状と栄養状態を踏まえて具体的に決めます。

脱水は高カルシウム血症を悪化させることがあります。暑い日や発熱時には飲水と尿の状態を気にかけますが、心不全や腎臓病で水分の指示がある方は、その範囲で対応を確認してください。体重が急に増える、むくみが出る、横になると息苦しい場合は、飲水を増やす前に受診が必要です。

しびれや筋肉のこわばり、強い脱力がある間は、無理な運動や一人での長距離歩行を控えます。値が安定し、症状が落ち着けば、骨の状態と体力に合わせて散歩や筋力維持の運動を再開できます。骨折のリスクがある方は、転倒しやすい場所や強い衝撃を伴う運動を避け、方法を相談しましょう。

受診の目安|けいれん、意識の変化、失神は救急要請を

全身のけいれん、意識を失う、呼びかけへの反応が悪い、強い動悸に伴って倒れる、強い息苦しさがある場合は、救急要請してください。カルシウムの異常が原因かどうかを自宅で確かめる必要はありません。心臓や脳など、ほかの緊急の病気を含めて評価します。

新しく口の周りや指先がしびれる、手足のこわばりが強い、吐いて水分がとれない、尿の様子が大きく変わった場合には、当日中の相談を検討します。とくに首の手術後、カルシウムに関わる薬の開始・変更後、腎臓病のある方では、いつから変化したかを処方元へ伝えてください。

症状のない軽い異常であれば、再検査しながら外来で調べられることもあります。ただし、医師から至急の受診を指示された値や、前回より急に変わった値を、次の健診まで放置しないでください。以前の結果と薬の一覧を持参すると、変化の理由を検討しやすくなります。

カルシウムの異常以外にも動悸や失神の原因はあります。不整脈の検査と治療の詳しい説明は、不整脈のコラムをご覧ください。

よくある質問

Qカルシウムの異常は治りますか。一生薬が必要ですか。

A

一時的な不足や薬の影響などでは、原因が改善すれば薬を終えられることがあります。副甲状腺の働きが回復しない場合や慢性腎臓病では、長く治療を続けることがあります。原発性副甲状腺機能亢進症は手術による根本治療を検討します。値が正常になっても、薬の効果で保たれている場合があるため、自己判断では中止しません。

Q運動してもよいですか。

A

症状がなく値も安定していれば、体力に合った運動を行えることが多いです。しびれ、筋肉のけいれん、脱力がある間は無理をせず、原因の確認を優先します。骨がもろくなっている方や結石・腎機能の問題がある方は、運動の種類と水分のとり方も相談してください。

Q食事では何に気をつければよいですか。

A

低いから乳製品を大量に増やす、高いからカルシウムを含む食品をすべてやめる、といった対応は避けましょう。原因と栄養状態に合う摂取量を確認します。サプリメントやビタミンDを使用している方は、製品名と量をお知らせください。腎臓病や心不全のある方の水分量も個別に決めます。

Q家族に同じ異常があります。遺伝でしょうか。

A

多くは遺伝だけで起こるものではありませんが、家族性の高カルシウム血症や、複数の内分泌の病気を起こす遺伝性の状態などがあります。若いころから高い、ご家族にも高い値や副甲状腺の病気がある場合は伝えてください。尿検査や専門施設での評価を含め、一般的な病気との区別を行います。

Q検査は痛いですか。入院が必要ですか。

A

採血では針を刺す痛みがあります。尿検査、首のエコー、骨密度検査は通常、強い痛みを伴いません。症状のない軽い異常は外来で調べられることが多いですが、値が大きく外れた場合、けいれんや意識の変化、脱水、腎機能の悪化がある場合は入院治療が必要になることがあります。

Qどの症状なら救急車を呼びますか。

A

全身のけいれん、意識を失う、呼びかけへの反応が悪い、強い動悸とともに倒れる、強い息苦しさがあるときは救急要請してください。採血結果が手元になくても構いません。新しいしびれやこわばり、吐いて水分がとれない場合も、早めに医療機関へ相談します。

Qカルシウムが低いと、骨粗しょう症ということですか。

A

血液中のカルシウムの低さと骨粗しょう症は、同じ意味ではありません。骨がもろくても血液の値は正常なことがあり、低い値でもアルブミンの影響が主な場合があります。骨の状態は骨密度や骨折歴などで評価します。血液の値を上げることだけを、骨の治療の目標にはしません。

Qカルシウムが高いと、がんがあるのでしょうか。

A

高値の原因には副甲状腺の良性の病気や、薬・サプリメントの影響などもあり、高いという結果だけでがんとは判断できません。副甲状腺ホルモンや腎機能、体調の変化などから原因を絞り、必要な検査を選びます。心配だからと放置せず、まず結果を持って相談してください。

福岡市でカルシウムの異常と腎臓病の診療なら|うらマイハートクリニックの特徴

うらマイハートクリニック(福岡市早良区藤崎・原)は、内科・循環器内科・腎臓内科・呼吸器内科を診療し、心臓リハビリテーションにも対応するクリニックです。

院長(浦 祐次郎)は、循環器専門医・総合内科専門医・心血管インターベンション治療学会認定医・TAVI実施医/指導医・SHD心エコー図認証医・心臓リハビリテーション指導士として、九州医療センターで13年間、小倉記念病院で1年半にわたり、重症心疾患の診療に従事してきました。副院長の浦 雅紀子は腎臓内科医として、福岡山王病院で約5年間、九州医療センターで6年間にわたり、心腎連関を踏まえた包括的な腎臓病診療に従事してきました。

現在はうらマイハートクリニックにて内科医2名体制で円滑な診療に努めています。

  • 院内での迅速な検査体制:BNPなど含む当日結果のわかる多様な血液検査、心臓を含む各種エコー検査、総合病院レベルの64列CT(冠動脈CT含む)に対応。
  • 治療後のサポート:心臓リハビリ施設「ReHeart Gym」で専門スタッフが体力回復・再発予防を支援。
  • 通いやすい診療体制:診療開始は8時30分から、水曜は20時まで診療。駐車場11台完備。発熱症状のある方の専用入口あり。

健診でカルシウムの異常を指摘された方、手足のしびれや筋肉のつり、口の渇き・便秘が続く方、腎臓病や骨の治療中の採血結果が気になる方は、福岡市早良区のうらマイハートクリニックまでお気軽にご相談ください。

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参考文献

[1] 山内美香、杉本利嗣.副甲状腺―Ca検査値異常のアプローチ.日本内科学会雑誌.2014;103:870–877.

[2] 厚生労働省.副甲状腺機能低下症(指定難病235)―概要・診断基準等.

[3] 日本内分泌外科学会.副甲状腺機能亢進症診療ガイドライン2026.

[4] 日本腎臓学会.エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023.

[5] Desgagnés N, et al. Use of Albumin-Adjusted Calcium Measurements in Clinical Practice. JAMA Network Open. 2025;8(1):e2455251.

[6] PMDA.乳酸カルシウム水和物<ハチ>原末 電子添文.

[7] 日本透析医学会.慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常の診療ガイドライン(2025年改訂版).日本透析医学会雑誌.2026;59(4):127–224.

[8] PMDA.ヨビパス皮下注(パロペグテリパラチド)電子添文.

[9] 宮章博.ガイドラインに基づく原発性副甲状腺機能亢進症の手術適応の実践指針.日本内分泌外科学会雑誌.2026;43(1):5–9.

[10] PMDA.レグパラ錠12.5mg/25mg/75mg(シナカルセト)電子添文.

浦 雅紀子

この記事の監修者:
うらマイハートクリニック副院長 
浦 雅紀子

福岡山王病院にて各診療科からの腎臓病相談を一手に担ってきた 腎臓の専門家。豊富な知識と経験で、多くの症例を解決に導く。

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