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予防接種(ワクチン)

大人の予防接種(ワクチン)一覧|種類・対象年齢・接種間隔|福岡市早良区

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はじめに 大人にもワクチンが必要な理由

「予防接種は子どものもの」と思っていませんか。大人も、年齢、持病、仕事、妊娠の予定、過去の接種歴によって必要なワクチンが変わります。特に、加齢とともに免疫が低下する方や、心臓病・腎臓病・糖尿病・呼吸器疾患などがある方は、感染症で持病が悪化しやすいため、重症化を防ぐ準備が大切です。この記事では、内科で相談できる主なワクチンについて、2026年度の日本の制度に沿って対象者、接種回数、間隔、注意点を分かりやすく解説します[1]。

公費で受けられる「定期接種」と、希望して費用を負担する「任意接種」があります。定期接種の対象年齢や自治体の助成は年度ごとに変わることがあるため、接種券や福岡市の案内も確認してください。母子健康手帳や接種記録、お薬手帳を持参すると、不要な重複を避けながら計画を立てやすくなります[1]。

【この記事の要点】

  • 大人のワクチンは、年齢だけでなく、持病、仕事、妊娠の予定、過去の接種歴に合わせて選びます。
  • 65歳前後では、インフルエンザ、肺炎球菌、新型コロナ、帯状疱疹を優先して確認します。2026年度は、妊婦さんのRSウイルスワクチンやHPVワクチンの制度にも変更があります。
  • MR、水痘、おたふくかぜ、生ワクチンの帯状疱疹ワクチンは生ワクチンです。妊娠中や免疫を強く抑える治療中は接種できません。
  • 接種記録とお薬手帳を持参すると、必要な種類、回数、間隔を安全に整理できます。

この記事を書いた医師

うらマイハートクリニック院長 浦 祐次郎

(循環器専門医・総合内科専門医・TAVI実施医/指導医・心血管インターベンション治療学会認定医・SHD心エコー図認証医・心臓リハビリテーション指導士)

循環器専門医
院長 浦 祐次郎から一言
「子どものころに打ったはずですが、何を追加すればよいですか」と迷われる方は少なくありません。年齢、持病、仕事、妊娠の予定、過去の接種記録を確認すると、優先順位を整理できます。一度に全部受ける必要はありません。必要なものから計画しましょう。

まず確認したいワクチン

ご自身に近い項目から確認してください。公費の対象や接種歴によって、実際に必要なワクチンは異なります。

こんな方 まず確認したいワクチン 制度・注意
65歳の方 インフルエンザ、新型コロナ、肺炎球菌(プレベナー20)、帯状疱疹 定期接種の対象時期や接種券を確認します。
2026年度に70・75・80・85・90・95・100歳になる方 帯状疱疹 2025~2029年度の経過措置です。過去の接種歴で対象外になる場合があります。
福岡市在住で50・55・60歳になる方 帯状疱疹 福岡市独自の任意接種助成を確認します。
心臓病・腎臓病・呼吸器疾患・糖尿病などがある方 インフルエンザ、新型コロナ、肺炎球菌、RSウイルス 病気の程度、年齢、治療内容に合わせて優先順位を決めます。
妊娠を希望する方と同居家族 MR、水痘、おたふくかぜ 生ワクチンは妊娠中に接種できないため、妊娠前に記録を確認します。
妊娠28週0日~36週6日の方 RSウイルス(アブリスボ) 2026年度から定期接種です。妊娠ごとに1回接種します。
小学6年~高校1年相当の女子 HPV(シルガード9) 定期接種です。開始年齢により2回または3回です。
土に触れる仕事・屋外活動・災害支援をする方 破傷風(沈降破傷風トキソイド) 基礎接種の有無と最終接種時期を確認します。
医療・介護従事者、血液や体液に触れる可能性がある方 B型肝炎など 職業上のリスクに合わせ、接種後の抗体検査も検討します。
循環器専門医
院長 浦 祐次郎から一言
「持病があるとワクチンを受けられないのでは」と心配される方もいますが、心臓病・腎臓病・糖尿病などがある方ほど重症化予防が大切です。ただし、妊娠中や免疫を抑える治療中は接種できない生ワクチンがあります。服薬内容も含めて確認します。

内科で相談できる主なワクチン

以下は成人で一般的に用いられる接種量・回数・間隔です。実際の接種方法は、年齢、接種歴、持病、製品の電子添文によって変わります。ワクチンは治療薬ではないため、「治療期間」ではなく、必要な回数を終えるまでの間隔を示します。

1 インフルエンザワクチン

毎年秋から冬にかけて流行するインフルエンザの発症や重症化を防ぐためのワクチンです。流行する型が変わるため、原則として毎シーズンの接種を検討します。

  • 対象者:成人では広く任意接種が可能です。定期接種は65歳以上の方と、60~64歳で心臓・腎臓・呼吸器の機能またはHIVによる免疫機能に重い障害がある方です[2]。
  • 接種方法:不活化インフルエンザHAワクチン(フルービックHA、インフルエンザHAワクチン「第一三共」など)を、成人では通常0.5mL、1シーズンに1回皮下接種します[11]。
  • 特に相談したい方:高齢者、心臓病・腎臓病・呼吸器疾患・糖尿病がある方、妊婦さんです。ワクチンは感染を完全に防ぐものではありませんが、肺炎や入院のリスクを減らすことが期待されます[2]。

2 肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌は成人の肺炎や敗血症、髄膜炎などの原因になる細菌です。高齢の方や持病がある方では重症化しやすいため、年齢と接種歴に合わせて製剤を選びます。

  • 2026年度の定期接種:65歳の方と、60~64歳で心臓・腎臓・呼吸器の機能またはHIVによる免疫機能に重い障害がある方が対象です。定期接種では20価結合型ワクチン(プレベナー20)0.5mLを1回、筋肉内に接種します。「65歳以上ならいつでも公費」という制度ではありません[3][18]。
  • 任意接種の主な選択肢:20価結合型(プレベナー20)または21価結合型(キャップバックス)を1回接種する方法と、15価結合型(バクニュバンス)を接種した後、1~4年あけて23価莢膜多糖体(ニューモバックスNP)を接種する方法があります。過去の接種歴で間隔や製剤が変わるため、記録を確認します[4][5]。
  • 特に相談したい方:COPD、心不全、糖尿病、慢性腎臓病、免疫機能の低下がある方です。接種後に別の肺炎球菌ワクチンを追加するかは、年齢と過去の製剤を見て個別に判断します[4][5]。

3 帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹は、体の片側に痛みと水ぶくれが出る病気です。発疹が治った後も痛みが続く「帯状疱疹後神経痛」を防ぐため、ワクチンが役立ちます。

  • ワクチンの種類:生ワクチン(乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」)は0.5mLを皮下に1回接種します。組換えワクチン(シングリックス)は0.5mLを筋肉内に2回、通常2か月以上あけて接種します。免疫機能が低下している方などでは、医師の判断で2回目を1か月以上に短縮できる場合があります[6]。

生ワクチン(ビケン)は正式な帯状疱疹ワクチンです:乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」は、水痘だけでなく、50歳以上の帯状疱疹予防にも正式に承認されたワクチンです。1回で接種が完了し、費用を抑えやすい一方、予防効果とその持続期間は組換えワクチン(シングリックス)より低く、妊娠中の方や、病気・治療によって免疫機能が低下している方には接種できません。接種回数や費用だけでなく、年齢、持病、治療内容、希望する予防効果を踏まえて選びます[6][21]。

項目 生ワクチン(ビケン) 組換えワクチン(シングリックス)
接種方法 0.5mLを皮下に1回 0.5mLを筋肉内に2回(通常2か月以上あける)
帯状疱疹の予防効果 1年後:約60% 5年後:約40% 1年後:90%以上 5年後:約90% 10年後:約70%[6]。
特徴 1回で完了し、費用を抑えやすい 予防効果が高く、長く続きやすい
主な注意点 妊娠中や、病気・治療で免疫機能が低下している方は接種できない 接種部位の痛み、発熱、筋肉痛などが比較的起こりやすい
福岡市の2026年度定期接種の自己負担額 4,900円(1回) 12,000円×2回(計24,000円)

※自己負担額は福岡市の2026年度定期接種の対象者に限ります。対象外では医療機関ごとの自費料金となります。定期接種ではいずれか一方を選び、途中で種類を替える交互接種はできません[7]。

  • 定期接種:65歳の方、60~64歳でHIVによる免疫機能に重い障害がある方が対象です。2025~2029年度は、その年度に70・75・80・85・90・95・100歳になる方も経過措置の対象です。100歳を超える方が一律に対象だったのは2025年度のみです[6]。
  • 福岡市の助成:2026年度は、定期接種に加えて、その年度に50・55・60歳になる福岡市民を対象とした任意接種の助成があります。対象、自己負担額、実施期間は福岡市の案内を確認してください[7]。
  • 注意点:生ワクチンは、妊娠中や免疫を強く抑える治療中の方には使えません。組換えワクチンは、免疫機能が低下している18歳以上の方にも承認されています[6]。

4 新型コロナウイルスワクチン

新型コロナウイルス感染症の重症化を防ぐためのワクチンです。定期接種は、季節性インフルエンザと同様に秋冬に行われます。

  • 対象者:65歳以上の方と、60~64歳で心臓・腎臓・呼吸器の機能またはHIVによる免疫機能に重い障害がある方が定期接種の対象です。その他の方は任意接種です[1]。
  • 接種方法:原則として毎年度1回、流行株に合わせたワクチンを接種します。商品名、用量、接種方法は製品ごと、シーズンごとに変わるため、その年度の承認製剤と電子添文を確認します[8]。
  • 特に相談したい方:高齢者、心臓病・腎臓病・呼吸器疾患・糖尿病・高度肥満などがある方です。前回接種や感染からの期間も含めて計画します[8]。

5 RSウイルスワクチン

RSウイルスは乳幼児だけでなく、高齢者や心臓・肺の病気がある大人でも肺炎を起こします。成人本人を守るワクチンと、妊婦さんが接種して生まれてくる赤ちゃんを守るワクチンがあります。

  • 成人向けの任意接種:組換えワクチン(アレックスビー)、組換えワクチン(アブリスボ)、mRNAワクチン(エムレスビア)は、いずれも60歳以上で1回0.5mLを筋肉内に接種します。アレックスビーは、重症化リスクが高い18歳以上にも承認されています。追加接種の必要性や時期は一律には定まっていません[10]。
  • 妊婦さんの定期接種:2026年度から、妊娠28週0日~36週6日の方に、妊婦用ワクチン(アブリスボ)0.5mLを妊娠ごとに1回、筋肉内に接種します。母体の抗体が胎盤を通じて赤ちゃんに移り、生後早期のRSウイルス感染症を予防します。成人用のアレックスビーやエムレスビアを妊婦さんに使う制度ではありません[9][19]。
  • 特に相談したい方:高齢者、喘息、COPD、心不全、糖尿病、慢性腎臓病、免疫機能の低下がある方です。効果は製品、年齢、観察期間で異なるため、「感染を完全に防ぐ」とは限りません[10]。

6 麻しん・風しん混合(MR)ワクチン

麻しんは非常に感染力が強く、大人では肺炎や脳炎を起こすことがあります。妊娠初期の風しんは、赤ちゃんの難聴や心臓病などを起こす先天性風しん症候群につながるため、妊娠前の確認が重要です。

  • 対象者:母子健康手帳などで、麻しん・風しんを含むワクチンを2回受けた記録を確認できない方です。妊娠を希望する女性と同居家族、医療・保育・学校関係者、海外渡航予定者は特に確認しましょう。2000年4月1日以前に生まれた方は、麻しんワクチンを2回受ける機会がなかった可能性があります[11][12]。
  • 接種方法:麻しん風しん混合ワクチン(ミールビック、乾燥弱毒生麻しん風しん混合ワクチン「第一三共」など)0.5mLを皮下接種します。記録が1回なら4週間以上あけて1回追加し、記録がない場合は抗体検査または2回接種を医師と相談します[11]。
  • 2026年度の制度:1962年4月2日~1979年4月1日生まれの男性に対する風しんの追加的対策は原則終了しました。ただし、2024年度中の抗体検査で抗体価が低いと確認された方は、2027年3月31日まで公費接種の対象です[12]。
  • 注意点:生ワクチンのため、妊娠中や免疫を強く抑える治療中は接種できません。接種後2か月程度は妊娠を避けます[11]。

7 B型肝炎ワクチン

B型肝炎ウイルスは血液や体液を介して感染し、急性肝炎や、将来の肝硬変・肝がんの原因になることがあります。成人では、感染リスクが高い方を中心に接種を検討します。

  • 対象者:医療・介護・救急など血液や体液に触れる仕事をする方、B型肝炎ウイルスを持つ方の同居家族やパートナー、透析を受けている方などです[11]。
  • 接種方法:組換えB型肝炎ワクチン(ビームゲン、ヘプタバックス-II)0.5mLを、初回、4週間後、初回から20~24週間後の計3回接種します。接種経路は製剤により皮下または筋肉内です[11]。
  • 接種後の確認:医療従事者など血液に触れる可能性がある方は、3回目の4~8週間後にHBs抗体を確認します。3回接種しても十分な抗体がつかないことがあります。一度十分な免疫が確認された健康な医療従事者では、定期的な抗体検査や追加接種は原則不要です[11]。

8 破傷風ワクチン(破傷風トキソイド)

破傷風は、傷から入った菌の毒素によって、口が開きにくい、全身の筋肉がけいれんする、呼吸しにくいなどの症状を起こす病気です。発症後は免疫グロブリン、抗菌薬、傷の処置、呼吸管理などを行いますが、重症化することがあるため予防が重要です[13]。

  • 接種方法:接種歴がない、または基礎接種を終えたか分からない成人は、沈降破傷風トキソイド(沈降破傷風トキソイド「生研」など)0.5mLを計3回接種します。2回目は初回から3~8週間後、3回目は2回目から6か月以上あけ、標準的には初回から12~18か月後です[11]。
  • 追加接種:基礎接種が済んでおり、土に触れる仕事、災害支援、屋外活動など感染機会が続く場合は、約10年ごとの追加接種を検討します。1968年より前に生まれた方は、基礎接種を受けていない可能性があります[11][13]。
  • けがをしたとき:傷の深さや汚れ、接種歴、最終接種からの年数によって、追加接種や破傷風免疫グロブリンが必要か判断します。深い傷、土や異物が入った傷、動物による傷は早めに医療機関へ相談してください[13]。

9 水痘(みずぼうそう)ワクチン

水痘は全身にかゆみを伴う水ぶくれが出る感染症です。成人では小児より重症化しやすく、肺炎や脳炎を起こすことがあります。

  • 対象者:水痘にかかったことがなく、2回の接種記録もない成人です。記憶だけでは分かりにくいため、接種記録や、必要に応じて抗体検査で確認します。医療・保育・介護関係者や妊娠を希望する女性は妊娠前に確認しましょう[11]。
  • 接種方法:乾燥弱毒生水痘ワクチン(乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」)0.5mLを皮下接種します。成人で2回接種する場合は、少なくとも4週間あけます[11]。
  • 注意点:妊娠中や免疫を強く抑える治療中は接種できません。接種後2か月は妊娠を避けます。MR・水痘・おたふくかぜなどの注射生ワクチンは同じ日に別の部位へ接種できます。同じ日に接種しない場合は、次の注射生ワクチンまで27日以上あけます[11][17]。

10 おたふくかぜ(ムンプス)ワクチン

おたふくかぜは、耳の下の唾液腺が腫れるウイルス感染症です。大人では、髄膜炎、精巣炎・卵巣炎、難聴などの合併症が起こることがあります。特効薬はなく、重い聴力障害が残ることもあります[14]。

  • 対象者:おたふくかぜワクチンを2回受けた記録がなく、確実な罹患歴や抗体陽性も確認できない方です。医療・保育・学校関係者や、妊娠を希望する方と同居する方は接種歴を確認しましょう[11][14]。
  • 接種方法:乾燥弱毒生おたふくかぜワクチン(おたふくかぜ生ワクチン「第一三共」など)0.5mLを皮下接種します。2回接種する場合は少なくとも4週間あけます。日本では任意接種です[11][14]。
  • 注意点:生ワクチンのため、妊娠中や免疫を強く抑える治療中は接種できません。接種後2か月は妊娠を避けます。思春期以降の男性では精巣炎が起こることがありますが、不妊につながるのはまれです[14]。

11 HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン

HPVは性交渉を介して男女ともに感染し、持続感染すると子宮頸がん、肛門がん、尖圭コンジローマなどの原因になります。ワクチンは新しい感染を防ぐもので、すでにある感染や病変を治す薬ではありません。女性は接種後も子宮頸がん検診が必要です[15]。

  • 女子の定期接種:小学6年~高校1年相当の女子が対象で、2026年度は9価ワクチン(シルガード9)を使用します。15歳の誕生日より前に1回目を受ける場合は0.5mLを0、6か月の計2回、15歳以降に始める場合は0、2、6か月の計3回、筋肉内に接種します[15][16]。
  • 間隔がずれた場合:2回接種では1回目と2回目を少なくとも5か月あけます。5か月未満なら3回目が必要です。3回接種を標準どおりにできない場合は、1回目と2回目を1か月以上、2回目と3回目を3か月以上あけます。予定より遅れても、通常は最初からやり直しません[15]。
  • 男子・成人:9価ワクチン(シルガード9)は9歳以上の男女に承認されていますが、男子は任意接種です。福岡市では2026年7月時点で男子への公費助成はありません。女性のキャッチアップ接種とその経過措置は2026年3月31日に終了しました[16][20]。
  • 妊娠中:妊娠が分かった場合、残りの接種は出産後まで延期するのが一般的です。接種途中で妊娠しても、必要回数を最初からやり直す必要はありません[15]。

接種前に確認したいこと

  • 発熱・体調不良:明らかな発熱や重い急性疾患があるときは、原則として回復後に延期します。
  • 強いアレルギー:以前の接種や成分でアナフィラキシーを起こしたことがある場合は、そのワクチンを接種できないことがあります。
  • 妊娠・免疫を抑える治療:MR、水痘、おたふくかぜ、生ワクチンの帯状疱疹ワクチンは接種できない場合があります。抗がん薬、免疫抑制薬、ステロイドの量も確認します。
  • 同時接種:医師が必要と判断すれば、異なるワクチンを同じ日に別の部位へ接種できます。注射生ワクチン同士を別日に接種する場合は27日以上あけます。それ以外の組み合わせに一律の間隔制限はありません[17]。
  • 持参するもの:母子健康手帳や接種記録、お薬手帳、自治体から届いた接種券をお持ちください。血液を固まりにくくする薬を飲んでいる方は、筋肉内注射後の圧迫方法も確認します。

福岡市で2026年度に確認したい制度

ワクチン 2026年度の主なポイント
肺炎球菌 65歳などの対象者に、20価結合型(プレベナー20)を定期接種。23価(ニューモバックスNP)の定期接種は2026年4月1日から行われていません[18]。
帯状疱疹 定期接種に加え、福岡市は50・55・60歳になる市民への任意接種助成を実施しています[7]。
妊婦のRSウイルス 妊娠28週0日~36週6日に、妊婦用(アブリスボ)を1回、定期接種として受けられます[19]。
HPV 女子の定期接種は9価(シルガード9)。キャッチアップ接種と経過措置は終了し、男子への市独自助成は2026年7月時点でありません[20]。

制度や自己負担額は変更されることがあります。予約前に、福岡市の最新案内と接種券をご確認ください。

よくある質問

Q一度受ければ一生効果がありますか
A

ワクチンにより異なります。インフルエンザと新型コロナは原則として毎シーズン・毎年度の接種を検討します。B型肝炎やHPVは決められた回数を終えることが大切です。破傷風は感染リスクが続く方で約10年ごとの追加を検討します。肺炎球菌は過去に受けた製剤で次の選択が変わります。

Q複数のワクチンを同じ日に受けられますか
A

医師が必要と判断すれば、別の部位への同時接種が可能です。MR、水痘、おたふくかぜなどの注射生ワクチンを別日に受ける場合は27日以上あけます[17]。

Q検査は痛いですか。入院が必要ですか
A

多くは外来で接種でき、入院は不要です。接種歴が分からない場合に行う抗体検査は通常の採血です。注射部位の痛みは一時的なことが多いですが、接種後は院内で体調を確認することがあります。

Q接種当日に運動や食事の制限はありますか
A

食事の特別な制限はありません。水分をとり、激しい運動や多量の飲酒は当日控えてください。体調がよければ入浴できますが、接種部位を強くこすらないでください。

Q持病があり、薬を飲んでいても受けられますか
A

不活化・組換え・mRNAワクチンは多くの場合接種できます。免疫を強く抑える治療中は、生ワクチンを接種できません。治療を自己判断で中止せず、お薬手帳を持参して相談してください。

Q妊娠中でも受けられますか
A

MR、水痘、おたふくかぜ、生ワクチンの帯状疱疹ワクチンは妊娠中に接種できません。インフルエンザは妊娠中も接種を検討でき、妊婦用RSウイルスワクチン(アブリスボ)は妊娠28週0日~36週6日の定期接種です。HPVワクチンの残りは通常、出産後まで延期します。

Q接種後、どの症状なら救急車を呼びますか
A

接種後に息が苦しい、顔やのどが急に腫れる、意識がもうろうとするなど、アナフィラキシーが疑われる症状があれば119番を呼んでください。注射部位の痛みや軽い発熱などは多くが一時的ですが、強い症状が続く場合は接種した医療機関へ連絡してください。

まとめ

大人の予防接種は、年齢だけで決めるものではありません。接種記録、持病、仕事、妊娠の予定を確認し、重症化しやすい感染症から優先して計画します。「何をいつ受けたか分からない」という段階からでも相談できます。

福岡市で大人の予防接種・ワクチン相談なら
|うらマイハートクリニックの特徴

うらマイハートクリニック(福岡市早良区藤崎・原)は、内科・循環器内科・腎臓内科・呼吸器内科を診療し、心臓リハビリテーションにも対応するクリニックです。

院長(浦 祐次郎)は、循環器専門医・総合内科専門医・心血管インターベンション治療学会認定医・TAVI実施医/指導医・SHD心エコー図認証医・心臓リハビリテーション指導士として、九州医療センターで13年間、小倉記念病院で1年半にわたり、重症心疾患の診療に従事してきました。副院長の浦 雅紀子は腎臓内科医として、福岡山王病院で約5年間、九州医療センターで6年間にわたり、心腎連関を踏まえた包括的な腎臓病診療に従事してきました。

現在はうらマイハートクリニックにて内科医2名体制で円滑な診療に努めています。

  • 院内での迅速な検査体制:BNPなど含む当日結果のわかる多様な血液検査、心臓を含む各種エコー検査、総合病院レベルの64列CT(冠動脈CT含む)に対応。
  • 治療後のサポート:心臓リハビリ施設「ReHeart Gym」で専門スタッフが体力回復・再発予防を支援。
  • 通いやすい診療体制:診療開始は8時30分から、水曜は20時まで診療。駐車場11台完備。発熱症状のある方の専用入口あり。

どのワクチンを受けるべきか分からない方、接種歴や持病・服薬との兼ね合いが心配な方は、福岡市早良区のうらマイハートクリニックまでお気軽にご相談ください。

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参考文献

[1] 厚生労働省. 予防接種・ワクチン情報.

[2] 厚生労働省. インフルエンザワクチン(季節性).

[3] 厚生労働省. 高齢者の肺炎球菌ワクチン.

[4] 日本呼吸器学会・日本感染症学会・日本ワクチン学会. 65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方 第8版一部修正版. 2026.

[5] 日本呼吸器学会・日本感染症学会・日本ワクチン学会. 64歳以下の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方 第4版. 2026.

[6] 厚生労働省. 帯状疱疹ワクチン.

[7] 福岡市. 帯状疱疹予防接種.

[8] 日本呼吸器学会・日本感染症学会・日本ワクチン学会. 2026/27シーズンの新型コロナワクチン接種に関する見解. 2026.

[9] 厚生労働省. RSウイルス感染症の予防接種.

[10] 日本感染症学会ほか. 成人のRSウイルスワクチンに関する考え方.

[11] 日本環境感染学会. 医療関係者のためのワクチンガイドライン 第5版. 2026.

[12] 厚生労働省. 風しんに関するQ&A.

[13] 国立健康危機管理研究機構. 破傷風.

[14] 国立健康危機管理研究機構. 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ).

[15] 厚生労働省. HPVワクチンに関するQ&A.

[16] 医薬品医療機器総合機構. シルガード9水性懸濁筋注シリンジ 電子添文.

[17] 厚生労働省. 異なる種類のワクチンを接種する際の接種間隔.

[18] 福岡市. 高齢者肺炎球菌定期予防接種.

[19] 福岡市. 妊婦のRSウイルス感染症定期予防接種.

[20] 福岡市. HPVワクチン定期予防接種.

[21] 医薬品医療機器総合機構. 乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」電子添文.

浦 祐次郎

この記事の監修者:
うらマイハートクリニック院長 
浦 祐次郎

循環器専門医・総合内科専門医・TAVI実施医/指導医・心血管インターベンション治療学会認定医・SHD心エコー図認証医・心臓リハビリテーション指導士

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